北海道北広島市とNTT Comは3月29日、地域活性化起業人制度による人材派遣に関する協定を締結した。本協定において両者は、北広島市が掲げる北広島市DX基本計画に基づき「市役所改革DX」の推進と「地域推進DX」を進め、人に優しいデジタル社会の実現をめざす。
北海道ボールパークFビレッジの開業など変革期にある同市では、市民生活のさらなる向上のため、DXを加速する必要があることから、民間企業の知見の活用を検討、「地域活性化企業人制度」によるデジタル人材派遣公募型プロポーザを実施。NTT Comの提案を採用し今回の協定締結に至った。同社から北海道の自治体へ「地域活性化企業人制度」を活用した人材派遣を行うのは初めての取り組み。
デジタル人材の派遣を通じ、以下の事項に取り組む。
[1]取り組み全体像
DX推進関連施策の実施に際して民間企業の知見やデジタル知識を活かした提案・助言
北広島市のDX基本計画を基にした各施策の実施支援 など
[2]市役所改革DX
AI・RPAの利用促進やテレワーク環境の整備など職員業務のDX化を支援
北広島市のDX推進チームの支援、デジタルリーダーの育成支援 など
[3]地域推進DX
街の活性化に資する取組の提案・支援
キャッシュレス環境、教育・健康福祉などのデジタル化推進に関する支援
データ基盤構築に関する支援 など
同社北海道支社の人材1名が派遣され、市役所内で週2~3日勤務する。両者は、北広島市の基本戦略「デジタルを活用した未来型コミュニティの創出」について協力して検討を進め、北広島市DX基本計画のビジョン「『人』と『まち』とつながる『笑顔』とつながる」に資する取り組みを実現し、市民生活の向上に貢献を目指す。