さいたま市教育委員会は3月20日、児童向けのEQ診断「EQ for Students」(仮称)の開発及び、学校教育における児童のEQを向上させるためのトレーニングプログラムの研究・開発に向け、EQと協定を締結した。
さいたま市教育委員会では、学力等の認知能力と非認知能力とを合わせた真の学力 の育成に向け、探究的な学びや様々な体験活動を推進している。
「EQ」は、協調性や共感力、思いやり、創造力、状況把握能力等、いわゆる「非認知能力」を測る指標とされている。現在、「EQ」を測定するテストや診断は、主に会社組織で活用され、人材採用や人材育成の研修などに取り入れられている。 一方、学校教育においては、子供たちの非認知能力を可視化することで、子供たちの自己認識・自己理解を促し、ポジティブな行動変容につなげるとともに、データに基づいた教職員の適切な指導・助言を可能にし、将来、子供たちが多方面にわ たって活躍できるためのキー・コンピテンシーを育むことができると考えている。
そこで、全国に先駆けて、教育委員会と企業と学校の3者が協働して、学校教育に活用できる「EQ」診断や教職員の指導方法などを研究・開発することにした。
2023年度は、さいたま市立大宮国際中等教育学校の教職員・生徒たちと定期的な意見交換を重ね、児童向けのEQ診断「EQ for Students」(仮称)のプロトタイプ設計を進めるという。