一社・データサイエンティスト協会は3月20日、全国の大学生・大学院生600人(男性300人/女性300人)を対象に実施したデータサイエンティスト(以下、DS)についての調査結果を発表した。それによると、DSの「名前を聞いたことがある」学生は増加、「専門性が高い」「頭がよい」イメージを持つ学生が多いことがわかった。
調査は2022年12月、これから就職を考える学生がDSという職種に対して、どれぐらい理解しているのか、どのようなイメージを持っているかなどを調査する目的で、所属学部に関係なく、一般の学生を対象に行っている。
<調査結果のまとめ>
今回の調査結果について、調査を担当した同協会 調査・研究委員会の塩谷周久氏は次のように述べている。
2019年度から、大学生に対して、DSという職種の認知度合いやイメージの調査を始めました。DSの認知度は前回から5ポイントほど上昇しましたが、それは「名前を聞いたことがある」学生が増えたことによるものであり、知っている学生は横ばいの認知となっています。大学1~2年生の場合は、大学入学前から知っていた人も多く、高校時代以前からDSの認知が浸透しつつあると言えます。
昨年度と比較して、データサイエンス関連の科目を受講した学生も多く、DSに対する各大学の取り組みが浸透し、また学生の理解が深まりつつあると考えられます。
DSに対しては「専門性が高い」や「頭がよい」というイメージを持っている学生が多いですが、DSとして働いている人が感じている「将来性がある」というイメージは持っておらず、またその他イメージにおいても学生とDSとして働いている人での傾向の違いがいくつか見られました。
これらから、まだDSという職業が実際にどのようなものであるかが浸透しておらず、認知はもちろん、実際の業務イメージも認知させることが今後は必要になってくると思われます。
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