高知県が独自に構築する学習支援プラットフォーム「高知家まなびばこ」が、COMPASSが提供する「Qubena」のAI型教材と学習データ連携を開始、2023年度内より指導の一環として活用されることとなった。
今回の連携により、AI型教材「Qubena」で学習したデータを「高知家まなびばこ」に蓄積して独自の分析を行うことができるようになるだけでなく、蓄積されたほかのさまざまなスタディログと掛け合わせた分析とそれに基づく施策(EBPM)の実行や、児童生徒や教員への適切なフィードバックを通じた「個別最適な学び」の実現へとつなげることができる。
高知県では、教育大綱の基本方針に「デジタル社会に向けた教育の推進」を位置づけ、1人1台端末環境における新しい学習スタイルの構築に取り組んでいる。文部科学省が開発・提供するCBTシステム「MEXCBT(メクビット)」や各種デジタル教材などを連携させるハブとなる「学習eポータル」が、県の目指す新しい学習スタイルの根幹になると考え、独自に開発している学習支援プラットフォーム「高知家まなびばこ」を「学習eポータル」に対応させる計画を発表している。これにより、教育データ利活用を推進し、「高知家まなびばこ」にスタディ・ログを蓄積して児童生徒や教員に適切にフィードバックすることで、「個別最適な学び」の実現を目指している。
今回の連携では、学習者を取り巻く教育データが、学習者自身にとって、より便利で効果的かつ安全に利活用されるよう、両者の知見・技術を束ねるとともに、自治体・学校・専門家とも連携し、法令やシステム的なセキュリティ・安全性を確保しながらデータ利活用のモデルケースの創出に取り組むという。