文部科学省は3月15日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の2023年度の指定校として、基礎枠55校、科学技術人材育成重点枠4校が内定したと発表した。
スーパーサイエンスハイスクール支援事業は、国際的な科学技術人材の育成と理数系の教育課程の改善に資する実証的資料を得る目的で、先進的な理数系教育を実施している高校等を支援する取り組み。2002年度から実施している。
今回、基礎枠に80校、科学技術人材育成重点枠には10校の応募があった。外部有識者からなる企画評価会議協力者が書面及びヒアリングにより審査を行い、基礎枠55校、科学技術人材育成重点枠4校が内定した。
基礎枠では、新規性のある教育課程等の研究開発を実施する「開発型」と、今までに開発してきた教育課程等の実践的な研究開発を実施する「実践型」に、茨城県立水戸第二高等学校など46校(いずれも指定期間5年)、科学技術人材育成におけるシステム上の課題を自ら設定し、当該課題に挑戦する意欲的な研究開発を実施する「先導的改革型」には福井県立高志高等学校など6校(指定期間3年)が内定した。
科学技術人材育成の全国的なモデルとしてこれまでの研究開発の成果を基にした多様な実践活動を展開・普及する「認定枠」には、埼玉県立浦和第一女子高等学校、立命館守山高等学校、奈良県立奈良高等学校の3校が内定した。
科学技術人材育成重点枠は、基礎枠の取組に加え、科学技術人材の育成に係る更なる取組を行う場合、追加的な支援を行うもので指定期間最長5年。さいたま市立大宮北高等学校、千葉市立千葉高等学校、東京都立多摩科学技術高等学校、奈良県立青翔高等学校・青翔中学校の4校が内定した。
▶︎各校の研究内容等はこちら(pdf)
SSH指定校や地域の探究・理数系教育の充実や、域内外の成果普及、外部機関との連携を推進する「コーディネーター」の配置を行う管理機関に支援を行う「コーディネーターを活用する管理機関」(指定期間1年)には、埼玉県教育委員会、熊本県教育委員会が内定した(3月15日時点)。