小学校での教科担任制本格導入を目指す文部科学省は、学校・教育委員会に向けて、今後の教科担任制の導入や運用の参考にしてもらおうと、「小学校高学年における教科担任制に関する事例集」を作成、このほど公開した。教科担任制を小学校教育の活性化に繋げている好事例を取り上げ、その特徴や運用上の工夫、効果などをまとめている。
本事例集には、5都道県の11小学校の実践事例を掲載。それぞれの取組は、学校や地域の実情を踏まえた多様なものでありながらも、校長や教育委員会が、教科担任制を導入する目的や趣旨を各学校の教師にわかりやすく伝えるとともに、導入のメリットを教師に実際に感じてもらい、一方で、導入に伴ってデメリットが生じないよう、管理職を中心として学校マネジメント上の工夫を様々に凝らしているという、共通する特徴が見える。