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中教審「次期教育振興基本計画について(答申)」をとりまとめ

2023年3月10日

中央教育審議会は3月8日、2023年度から5年間の教育政策の指針となる「第4期教育振興基本計画」について答申をとりまとめた。中教審では、昨年2月の文部科学大臣諮問を受け、同3月に教育振興基本計画部会を設置、計14回にわたり議論を重ねてきた。

 

2040年以降の社会を見据えた持続可能な社会の創り手の育成

答申では、次期計画のコンセプトに「持続可能な社会の創り手の育成」および「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」を据え、今後の教育政策の基本的方針として、▽グローバル化する社会の持続的な発展に向けて学び続ける人材の育成▽誰一人取り残さず、全ての人の可能性を引き出す共生社会の実現に向けた教育の推進▽地域や家庭で共に学び支え合う社会の実現に向けた教育の推進▽教育デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進▽計画の実効性確保のための基盤整備・対話――の5つを掲げている。

 

■16の教育政策の目標、基本施策及び指標

今後5年間の教育政策の目標と基本施策として、以下の16の項目を示した。

  1. 確かな学力の育成、幅広い知識と教養・専門的能力・職業実践力の育成
  2. 豊かな心の育成
  3. 健やかな体の育成、スポーツを通じた豊かな心身の育成
  4. グローバル社会における人材育成
  5. イノベーションを担う人材育成
  6. 主体的に社会の形成に参画する態度の育成・規範意識の醸成
  7. 多様な教育ニーズへの対応と社会的包摂
  8. 生涯学び、活躍できる環境整備
  9. 学校・家庭・地域の連携・協働の推進による地域の教育力の向上
  10. 地域コミュニティの基盤を支える社会教育の推進
  11. 教育DXの推進・デジタル人材の育成
  12. 指導体制・ICT環境の整備、教育研究基盤の強化
  13. 経済的状況、地理的条件によらない質の高い学びの確保
  14. NPO・企業・地域団体等との連携・協働
  15. 安全・安心で質の高い教育研究環境の整備、児童生徒等の安全確保
  16. 各ステークホルダーとの対話を通じた計画策定・フォローアップ

このうち、「教育DXの推進・デジタル人材の育成」分野では、教育においてICTの活用が「日常化」するよう、初等中等教育段階では、DXの第3段階(※)を見据えながら、第1段階から第2段階への移行を着実に進めるとともに、第3段階に相当する先進事例の創出、高等教育におけるデジタル人材育成、社会教育分野のデジタル活用推進等に取り組むこととし、▽児童生徒の情報活用能力の向上▽教師のICT活用指導力の改善▽数理・データサイエンス・AI教育プログラム(応用基礎レベル)の認定プログラムにおける1学年当たりの受講対象学生数の増加などの指標を示している。

(※)DXの第3段階:第1段階「デジタイゼーション(=電子化)」→第2段階「デジタライゼーション(=最適化)」→第3段階「デジタルトランスフォーメーション(DX)」

 

また、「指導体制・ICT環境の整備、教育研究基盤の強化」では、教師が教師でなければできないことに注力できる体制を整備し、教職の魅力向上、教師のウェルビーイングの向上を目指し、学校における働き方改革のさらなる推進やICT環境の充実、教師の養成・採用・研修の一体的改革などに取り組む。

「グローバル社会における人材育成」では、英語力について、中学校卒業段階でCEFRのA1レベル相当以上、高等学校卒業段階でCEFRのA2レベル相当以上を達成した中高生の割合を6割以上とする指標を示した。

 

次期教育振興基本計画について(答申)

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