日立ソリューションズは、2020年から全国の小学校に毎年約1,000校、累計約3,000校に無償提供している教材「わたしたちのくらしと情報」を活用し、小学校からの要望に応じて、セキュリティの出前授業を開始した。出前授業では、長年セキュリティ事業に携わる同社のセキュリティコンサルタントが講師を務め、情報やICTを正しく安全に活用するためのルールやマナー、リスク回避の考え方などを講義する。
教材申込校へのアンケートでは、情報の指導する際に困ることや情報セキュリティへの不安について「自分事として捉えさせるのが難しい」「最新の情報を取り入れるのが大変」「児童たちは大人の想像以上に情報媒体に触れており、教員以上に詳しい」といった声が上がっており、専門性の高い分野への学習指導に対し、懸念や不安を抱えていることが明らかになった。
そこで、長年セキュリティ事業に携わり、社会貢献活動にも取り組むセキュリティコンサルタントが、最新のICT活用動向をふまえ、安全に情報を活用するため、セキュリティの出前授業を実施することとした。
同社が制作した小学校の社会科向けセキュリティ教材。学習指導要領の「情報と産業の関わり」に対応し、2020年8月20日に文部科学省から学校用教育教材として選定されている。本教材は2020年から毎年希望する約1,000校、累計約3,000校に無償提供しており、教師向けの手引書に加え、児童用冊子は毎年8万部、延べ24万部を配布している。2021年6月には、公財・消費者教育支援センター「消費者教育教材資料表彰2021」において、「優秀賞」を受賞した。
<内容>
チャプター1 「情報を活用している販売業」
社会や消費生活における情報活用について、児童のくらしに身近な例を、わかりやすく紹介。
チャプター2 「情報化社会の課題」
日立ソリューションズのセキュリティコンサルタントが、専門家の立場から、情報社会のセキュリティ上のリスクについて、事例を基に注意すべき点や対応策を紹介。
チャプター3 キャリア教育編 「ホワイトハッカーという仕事」
小学校のキャリア教育では、将来への希望や目標を描くための力を育むことが大切。そこで、日立ソリューションズのセキュリティアナリストが、高度なセキュリティ技術を生かし、高い倫理観で情報を守るホワイトハッカーとしてのやりがいや、必要なスキルについて紹介し、広い視野から社会や職業を捉えるきっかけとする。