電算システムは2月9日、湘南学園高等学校(神奈川県)で「情報I」を学習する高校1年生を対象に、同社のデータエンジニアが講師となり、プログラミング授業を実施した。
2022年4月より高等学校では「情報I」が共通必履修科目となっている。同社は、2014年からGoogle for Educationの販売パートナーとして多くの学校にサービスを提供しており、同校もそのサービス導入校の一つ。日々の企業活動のなかで、さまざまなデータと向き合い課題解決を行うデータエンジニアが、プログラミングの意味・活用の様子・その効果といった普段の仕事ぶりを伝える機会を得ることで、高校生にプログラミングの楽しさを提供できればと、今回の授業が決定した。
今回の授業では、過去に授業で実施したことがあるワードクラウドのデータ分析を、実際にTwitter上からデータを取り込み、Google CoLaboratoryを用いてプログラミングで行うことにチャレンジした。
まずは、講師がデモを見せて、生徒たちに実践する手順をイメージさせる。そして、SNSなどのWebサービスにはプログラムからアクセスできるようAPIという機能が提供されていることを紹介した。
次に、生徒たちはPCを用いて実際に手と頭を動かしながら、「一つの文章を品詞分解する」「名詞だけを抜き出す関数をつくろう」「ループ処理を使って、複数の文章から名詞を抜き出そう」「抜き出した名詞からワードクラウドをつくろう」といったことに取り組んだ。インポートや関数、配列といったプログラミングで必要な基礎知識は、都度、伝えた。
最後はYouTubeやTwitterのデータをCSVファイルで取り込んで、Google CoLaboratoryを用いてワードクラウドに分析するまでの流れを体験した。
今回の授業について、同校の小林勇輔教諭は、「実際にデータに向き合ったり、プログラミングを活用している人の意見を聞く機会があるのは、授業と今をつなぐという意味で、生徒にとっても私自身にとっても期待が大きかった。特にGoogle CoLaboratoryは使ったことがあったので、実社会でどのように生かされているかを知ることで、学びのつながりを感じた生徒もいたのではないかと思います」と感想を述べた。
同社のYouTubeチャンネルでは、今回の授業の様子をまとめたダイジェスト動画を公開している。
▶︎https://youtu.be/Llx8SEUsJXw