関市立金竜小学校(岐阜県)で2月16日・17日、地元企業である貝印による「正しい爪の切り方体験学習会」が行われた。岐阜県関市は日本三大刃物の産地。小学生に地元企業や刃物の産地について理解を深めてもらうとともに、学ぶ機会が少ない爪の切り方について正しい知識を身につける。同市の小学校では初となる試みだ。
体験学習会では、同社の認定資格を有するツメキリアドバイザーの山田規光久氏が講師を務め、5・6年生を対象に”つめとツメキリ”をテーマに、爪についての基礎知識と正しい爪の切り方を伝え、実際に自身の爪を切る体験を実施した。
小学校高学年になると児童自身で爪を切るようになり、以降は人生の大半を自身で爪を切るのが日常になる。しかし、児童、保護者ともに爪や爪の切り方について学ぶ機会が少なく、自己流の方法で爪を切っているのが実情だ。そのため深爪、伸ばしすぎをはじめとする爪のトラブルにつながるケースもみられる。
今回の特別授業は児童本人が、爪とツメキリについて正しく理解し知識を身に付けながら、安全かつ衛生的な爪について考える機会を提供したいという想いから実施したという。
参加した児童からは、「爪が大昔からあると思っていなくて、すごく驚きました」「正しいツメキリの方法が分かったので自分で試していきたいです」「山田さんのお話しを聞いて、今までは切りすぎたり長かったりしたので、今後はしっかりとした長さで切りたいです」などの感想があがった。