内田洋行は、東京大学の駒場アカデミック・ライティング・センター内の空間設計とICT機器の導入を行うとともに、東京大学とその教室を対象としたネーミングプランに関する協定を締結した。
東京大学大学院総合文化研究科において、駒場アカデミック・ライティング・センターは、教養教育(リベラルアーツ教育)の実践の場として論文執筆のアカデミック・ライティングを重点化する人材育成を推進している。
このような教育を発展させるために、同学では教育研究環境の充実も重視し、新たに駒場アカデミック・ライティング・センターの空間ICT環境整備を計画した。
内田洋行では、様々な体験を通じて啓発し合う未来の学習空間「Future Class Room Laboratory」を設計開発するなど、学生から社会人までの人材育成を行うための教育環境づくりやアクティブ・ラーニング、協働学習の構築で実績を有している。駒場アカデミック・ライティング・センターの整備計画では、教室構築に参画するとともに、東京大学とネーミングプランの協定を締結し、「内田洋行 Future Class Room Laboratory」として教室をオープン。
同社では、これまで東京大学の教育環境において、本郷キャンパス教室へICT空間制御システムcodemari等を導入するほか、東京大学の全教職員1万人が活用する全学ポータル「UTokyo Portal」として「Microsoft 365」で構築するなど、東京大学と関わってきた。
高等教育の学修環境が今後大きく変化する中で、同社は空間とICT基盤の構築の知見を生かして、新たな学修環境の推進や教職員の働き方変革などを通して同学に貢献していくという。
「内田洋行 Future Class Room Laboratory」の名称は、様々な研究成果やノウハウを組み合わせながら、学生同士が相互に交流を行い、啓発し合う革新的な実験場という思いを込められている。
「内田洋行 Future Class Room Laboratory」は、駒場キャンパスのメインストリートである象徴的な銀杏並木に面した10号館の1階に位置しており、東京大学総合文化研究科・教養学部の学生が活用する教室でも中心的なものになる。
教室内は可動式ファニチャーで、目的に応じながらグループワークを行い、躍動感のある議論を醸成。室内に設置された可動式・固定式モニターや壁一面のスクリーンに、教員や学生がPCやスマホ、タブレットからデジタルコンテンツを画面投影するなど、授業や論文指導での新たなコミュニケーションの創出や教育・研究活動の促進を後押しする。
ここでは学生面談や論文執筆の個別指導の教室として活用を行うとともに、今後は全学生を対象としたワークショップや研究発表会も開催予定。協定において、東京大学 21KOMCEE(理想の教育棟)でのICT空間制御システム(codemari)の導入も予定している。