コトバンクは2月9日、同社が開発・提供する音読指導アプリ「リピートーク」を活用した安来市立第一中学校(島根県)の事例を公表した。同校は、「高円宮杯第74回全日本中学校英語弁論大会」地方大会に進出を果たした。
「リピートーク」は4技能強化のための音読学習管理アプリ。使用している英語教材をそのまま使え、教員が課題を出して生徒が授業や自宅などで実施、採点はAIが支援し、その結果を管理することができる。同社によれば、20時間程度の利用によりCEFRレベルがAからBに上がった事例もあるという。
安来市立第一中学校では、2年生・3年生が「リピートーク」を活用している。定期テストにも盛り込み、音読練習の定着を図っていた。
高円宮杯第74回全日本中学校英語弁論大会への出場は、2022年度に安来市で同大会が開催されることをきっかけに、市内各中学校から1人ずつ選出する方針となり、同校からは3年生の森山さんが出場することとなった。森山さんは2回目のエントリーでもあり、熱心に取り組む姿勢から担当教員が推薦、スピーチ指導についてはALT3人と日本人英語教員3人が担当したという。
スピーチ原稿を完成させ、練習する際に「リピートーク」を利用。「リピートーク」は課題設定が容易で、スピード調整なども可能になっているほか、教員自身が自宅でも作業できる点もポイント。「毎日22時にチェックするから、それまでに音声を提出して、そのフィードバックをもとに、翌日学校で確認をする」というフローを生徒・教員間で作ることができた。
これにより、生徒の暗記も、教員のチェックもスムーズにできるようになり、学校での限られた時間で質の良い練習ができるようになったという。
県予選後、地方大会に進出。残念ながら全国大会出場はならなかったが、努力した結果は本人に残り、「英語で世界を幸せにしたい!」を目標に、語学系に進学を希望しているという。