文部科学省・経済産業省主宰による、令和4年度「キャリア教育推進連携表彰(第11回)」において、佐渡市立松ヶ崎小学校(新潟県)とWEが取り組む「株式会社松ヶ崎小学校」が奨励賞を受賞した。
「株式会社松ヶ崎小学校」は、「総合的な学習の時間」の活動の一環として2021年6月に両者が設立。児童たち自身が学校の課題解決に向け、松ヶ崎小学校をよりよい学校にするための取組みを事業として推進している。学校を“企業経営”に見立てたユニークな活動だ。
同小では、近年の少子化に伴う廃校の危機を脱するため取り組みの一環として、同社と在校生による松ヶ崎小学校魅力化活動を推進してきた。2021年度より、学校を株式会社に見立て、「松ヶ崎小学校への転校生を増やす」という具体的な成果を掲げて児童たち自ら設定した年間目標の達成に向け、事業計画を立てて活動してきた。その結果、「問い合わせ件数12件、佐渡市移住4家庭」という成果を上げたという。
「キャリア教育推進連携表彰」は、文部科学省と経済産業省が共同で,教育関係者(学校や教育委員会等)と、行政(首長部局等)や地域・社会(NPO法人やPTA団体等)、産業界の関係者(経済団体や企業等)が連携・協働して行う地域全体での学校を中心としたキャリア教育の取組を表彰するもの。
同小の取り組みは「奨励賞」を受賞。審査委員から「全校児童4名の小規模校の奮闘に拍手」「感動のあるキャリア教育」との高評価を得た。
今後も、同小は「世界一、総合的な学習の時間が有名な学校」というビジョンのもと、事業活動を継続し、松ヶ崎地区の魅力を発信していくという。活動の様子は同小のブログで見ることができる。松ヶ崎昆虫博部の昆虫マップや動画、ぎょぎょ魚部の釣りマップやオンライン釣り大会、ゆーちゅー部の動画制作の様子など、日々更新されている。