大田原市立西原小学校(栃木県)で1月19日、海洋プラスチックごみをテーマにした「プログラミングで海のSDGs!」SDGs×プログラミングの出前授業が実施された。授業を行ったのは一社・イエローピンプロジェクト。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環。
当日は、同小の4年生97名を対象に、1人1台のタブレット端末を利用して「Scratchで海の生き物を救おう」を実施した。授業は、SDGsの目標14番「海の豊かさを守ろう」に関わる社会課題のひとつ、「海洋プラスチックごみ」について学習だ。まずはブロックプログラミングのScratchの操作を学ぶところからはじめた。
「Scratchで海の生き物を救おう」では、お腹がすいているシャチに魚を食べてもらうようにメッセージを送るプログラムを組む。講師が実際にブロックを組みながら授業を進め、プログラミングに慣れていない児童でも問題なくチャレンジ。分からない部分があれば、手を挙げて積極的にTAに質問をしたり、児童同士で教え合っていた。
海洋プラスチックごみ問題の講義では、人間の生活にはプラスチックがかかせない反面、正しく使用・処分をしないと、海の生き物たちが傷ついてしまうことや、どのようにしてプラスチックごみが増えてしまうのかについて考えた。
同小の児童らは、探究学習(総合的な学習の時間)で栃木県を流れる「那珂川」の調査をしている。今回の授業は、川をきれいに保ち、生態系を大切にすることが、海を守ることにもつながることを知る機会にもなった。