京都市と理想科学工業は1月30日、京都市の公立学校と保護者間の連絡手段をデジタル化し、教職員と保護者双方の利便性向上と一層の負担軽減を図るため、「京都市と理想科学工業株式会社との連携に関する協定書」を締結した。
本協定に基づき、同社は2023年度から全ての京都市立小学校・中学校・小中学校(義務教育学校)・総合支援学校の約230校を対象に学校と保護者をつなぐ連絡アプリ「スクリレ」サービスの無償提供を開始する。
連携協定期間は、2023年2月1日から2024年3月31日まで。具体的な取り組み内容は以下のとおり。
「スクリレ」は、次の3つのサービスを提供する。▽学校単位の契約により保護者のスマートフォンに学校の先生が配布する「お便り」を届けることができる「スクリレお便り」▽出欠や健康観察の報告をデジタルで可能にする「スクリレオプション」▽アプリへの広告費の一部を学校に還元する「スクリレポイント」。
「スクリレ」最大の特長である「スクリレポイント」は、保護者が広告を任意で閲覧するだけで学校にポイントがたまり、運動用具や書籍など、学校に必要な教育備品と交換できる仕組み。「スクリレ」はデジタル連絡ツールとしての機能にとどまらず、学校の教育環境の整備を応援するサービスが評価され、1,200校を超える全国の学校やPTA等で導入されている。
京都市は、全国20政令指定都市の一つであり、人口約145万人を有し、全国でも高い水準の子育てや教育サービスを実施・維持している都市。2022年度の2学期から、「スクリレ」を含む複数のアプリについてモデル校を設け試行導入し比較検討を行った結果、「スクリレ」の導入が決定された。
理想科学は京都市と協力して行う「スクリレ」サービスの効果測定の結果をもとに、子育て世代の支援や教職員の働き方改革につながる「スクリレ」サービスの向上に努めるとしている。