小中学生28人がプラモデルを組み立てることで、恐竜の体のつくりなどを学ぶ「恐竜をつくって知ろう!プラノサウルス組立体験会」が1月21日(土)に東京・上野の東京国立博物館(平成館)で開催された。
■プラモデルの組立を通して知る喜びを伝える
今回のイベントは「組み立てることで学べる」新たな恐竜プラモデルブランド「プラノサウルス」シリーズがBANDAI SPIRITSホビーディビジョンより1月から発売を開始したことに伴い行われた。はじめにBANDAI SPIRITSホビーディビジョン ゼネラルマネージャーの高橋慶修氏より「探究心をくすぐる恐竜のプラモデルの組立を通して、ものづくり、知る喜びを伝えたいという想いでプラノサウルスが誕生した」と挨拶が行われた。
■シリーズ監修者が恐竜のからだのつくりを解説
トークセッションでは、シリーズを監修した爬虫類・恐竜研究家の富田京一氏が最新の研究結果に基づき開発されたプラノサウルスに沿って、恐竜のからだのつくりなどを解説。富田氏はティラノサウルスの噛む力について「強力な顎の力だけでなく、複雑な噛み合わせがあったからこそ、他の恐竜のツノを傷つけるほど非常に強い噛む力を持っている」と説明した。
■恐竜について知りたいことを回答
参加した子供たちから恐竜について知りたいことを募り、最新の学説に基づいて解答する質問コーナーを行われた。「恐竜博士になるにはどうしたらいいですか?」という子供たちからの質問に富田氏は「博士になる方法は2つあって、1つは大学院で恐竜の論文を書いて認めてもらうこと。2つ目は自力で論文を書き上げ、大学や博物館の人に見てもらうこと。2つあるけど大学院に行く方がいいかもしれない」と回答した。
■ヴェロキラプトルのプラモデルの組立に挑戦
プラノサウルス組立体験会では、ゲストの現役東大生の河野ゆかりさんや富田氏よりアドバイスを受けながら子供たちはプラモデルの組立を行った。今回、子供たちが体験したのは「プラノサウルス ヴェロキラプトル 組立体験会Ver.」のプラモデル。中には骨格部分を10分ほどで組み立て終える子供も。その後、外皮を組み立てながら「骨格に外皮をつけていくとヴェロキラプトルが生きていた時の姿になっていって楽しい」と話していた。
■クイズ大会では6人の子供が全問正解
最後は富田氏から子供たちに、プラノサウルスのプラモデルを組み立てることでクイズの答え合わせができる「恐竜クイズ」を実施。6人の子供がクイズに全問正解し、プレゼントとしてプラノサウルスシリーズの「ティラノサウルス」「トリケラトプス」が河野さんより贈られた。
【新恐竜プラモデルブランド プラノサウルス】
「プラノサウルス」シリーズは、恐竜の骨格を組み立てたあとに、皮膚となる外皮を取り付ける構造になっている。個々のパーツを自分の手で組み上げることで、見るだけでは気が付かなかった、恐竜の体の構造や仕組みの理解を深めることができる。
爬虫類・恐竜研究家の富田京一氏の監修により、最新の学術研究などに基づいた、付替え可能な羽毛パーツや、恐竜の種類ごとに違う関節の可動域の設定、化石から想像される生活痕などを施し、リアルな造形が楽しめる。さらに、BANDAI SPIRITSが培ってきたプラモデル技術を生かし、可動にもこだわっている。骨格の状態でも、外皮を取り付けた状態でも、恐竜の種類ごとの生態に即した可動ができ、さまざまなポーズで飾ることが可能。同シリーズの対象年齢は6歳からで、子供から大人まで楽しめる。ニッパーなどの工具が無くても組み立て可能。
プラノサウルスシリーズは1月21日に「ティラノサウルス」「トリケラトプス」を発売、3月に「ステゴサウルス」、6月に「モササウルス」を発売予定。