香川県坂出市では、新庁舎完成に合わせ通信を有線からWi-Fiへ変更するなど設備を一新したのを機に、職員PCにおけるログオン認証のため、PC内蔵カメラを利用し、マスク顔も認証可能な高精度顔認証を有する「多要素認証基盤 EVE MA」(株式会社ディー・ディー・エス)を導入、2022年4月1日から本格稼働している。
EVE MAの高精度顔認証は、顔の向きや環境の変化、メガネなどにも影響されにくく、マスク着用時の認証精度も向上した、快適かつ安心・安全な認証の仕組み。
同市は今回の導入で、全職員約800人が利用するLGWAN接続系のパソコン認証を、ICカード認証とパスワード認証の二要素認証から、この高精度顔認証とパスワード認証の二要素認証へ変更した。
これにより、ユーザーのカード忘れや紛失、ICカードリーダーの故障対応などのシステム管理者負担の削減、ICカードリーダーやICカードの予備在庫用意などのコスト負担軽減が図れたこと、EVE MAサーバーを仮想化環境上に構築したことで物理サーバーの調達が不要となり構築費用も抑えることができたという。
また、EVE MAの特徴であるActive Directoryとのシームレスな連携により、ユーザーの登録、追加、削除をサーバー側でCSVにより実行でき、年度末などの人事異動反映がActive Directory内の操作で直感的に行えることがシステム管理者の大幅な負担軽減になっているという。