多要素認証統合プラットフォームの「EVE MA(イヴエムエー)」が埼玉県さいたま市の職員PCにおけるログオン認証のために導入されて6年目を迎え、安定稼働を継続しているという。1月12日、提供元のディー・ディー・エスが発表した。
さいたま市では、自治体情報システム強靭性向上モデルが示されたことをきっかけに、マイナンバー利用事務系PC利用時の本人認証強化としてEVE MAを導入し、職員2,300人が利用する本人認証を、パスワードによる認証から、手のひら静脈認証とパスワード認証の二要素認証へ変更した。
EVE MAの特長である複数の認証要素を一元管理できること、Active Directoryとのシームレスな連携により人事異動時のメンテナンスに係る業務効率の改善が図れたこと、手のひら静脈の登録作業が職員でも簡単にできることなどにより、システム管理者と職員双方の負担が削減できているという。
登庁時、職員が一斉認証を行う時間帯でも認証スピードに問題はなく、EVE MA導入以来障害が発生していないこと、窓口業務で利用している代理認証機能により業務が円滑になったことなどが評価され、継続利用に繋がった。
EVE MAを導入することで、指紋・静脈・顔などの生体認証の他、マイナンバーカードを用いた認証などを活用したWindows ログオン認証、アプリケーション等へのログイン認証が可能となる。
また、生体情報やパスワードなど他の認証要素と組み合わせることで「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」に示される二要素認証にも対応している。
同社は今後も、多要素認証ソリューションの導入を通じて、地方公共団体における情報セキュリティ対策を支援するとしている。