追手門学院大学(以下、追大)は12月、ラヴァル大学と包括連携協定を締結。追大は2021年、人の知能メカニズムと人工知能(AI)をつなぐ新たな理工系分野として心理学部心理学科に人工知能・認知科学専攻を開設しており、今回の協定はさらなる教育・研究の高度化を目指して締結するもの。AI認知科学や神経・人間工学、心理学などの分野において、共同研究や教員・学生の交流などを進めていく。
カナダ・ケベック州にあるラヴァル大学は、1663年に創設された神学校を源流とするカナダ最古の総合大学。理工学部や社会科学、医学部など17の学部で約47,000人以上の学生が学んでおり、近年では、IoTやロボットなどの最新技術を活用した人間工学や都市工学などの研究や社会実験を積極的に推進している。
今回の包括協定では、ラヴァル大学の研究と追大のAI認知科学やスポーツ科学などの研究との融合により、新たな価値創出を目指す。
最初の共同研究テーマとしては、メタバース上であたかも実世界にいるかのように「見たり、聞いたり、動いたり、触って感じる」ことを可能にするヒューマンインターフェースの研究・開発を、ラヴァル大学が進める「遠隔介護」や「遠隔リハビリ」の分野を候補に進めていく。
また、ケベック州政府が日本の産業界と進める国際共同研究の推進施策の一環で、研究成果の社会実装に向けた州政府からの支援も予定されている。