麗澤大学(千葉県柏市)と、千葉県立柏陵高等学校は12月20日、高大連携に関する協定を締結した。本協定は、相互の教育活動の連携と交流を深めることにより、高校生および大学生の成長や資質向上、教育内容の充実や教育活動を活性化することを目的としている。
今回の高大連携では、同学国際学部が、柏陵高校の生徒と学生を「つなぐ」2つのプログラムを始動する。高校生に大学での主体的な学びを身をもって体験してもらうことで、新たな出会いと知の創出を目指す。大学生にとっても高校生の視点が加わることで新たなアイデアを育むきっかけとする。
<プログラム①>
自主企画ゼミナールへ参加 「日本のこれからを考える」
同学には「自主企画ゼミナール」という学生が学びたいテーマを決め、学習計画を行い、実施する小規模大学ならではのゼミナール制度がある。今回、高校生は「世界の「今」を見る」というテーマの自主企画ゼミナールに参加し、「日本のこれから」をテーマに共に議論を深める。
<プログラム②>
多文化防災プロジェクト みんなで学ぼう!ぼうさいワークショップ(予定)
外国人住民の方にとって、防災情報を得ることは実は難しい問題。柏市に住む外国人の方にとってもそれは例外ではない。多文化共生をテーマに、防災の視点から、言語や文化の違いから起こる誤解や行き違いについて、留学生も交え解決方法を考える。今回をきっかけとして、将来的には地域も「つなぐ」プロジェクトに発展することが期待される。
■千葉県立柏陵高等学校・代﨑晶子校長のコメント
生徒の成長と夢の実現には、高校3年間の学びを学校の中だけでなく、新たな体験や校外での生徒自身の学びが加わることが大切です。教科の枠を超え、成績にも関係ない、だけど「考えてみよう」「自分で学んでみよう」とする第一歩、きっかけはこのようなプログラムから育まれると思っております。麗澤大学と新しいプログラムという形でこうして連携できますことは、柏陵高校の生徒、教職員にとりまして大変嬉しいことであります。
■麗澤大学・徳永澄憲学長のコメント
昨今の世界情勢を目のあたりにして、グローバルな視点でローカルに考える「グローカル力」が必要であると思っております。この高大連携協定や柏陵高等学校の生徒と本学の学生が共同して学ぶ「つなぐ学び体験プログラム2022」を通じて、グローカル人材を共に育成して参ります。また本協定を通じて、本学と柏陵高等学校との教育連携をさらに発展させ、末永く良好な関係を築かせていただきたく思っております。