LINEリサーチが、日本全国の高校生を対象になりたい職業や取りたい資格などについて調査したところ、なりたい職業の上位は、「国家公務員・地方公務員」「教師・教員・大学教授」「システムエンジニア・プログラマー」という結果であった。調査は、今年11月、LINEユーザーの高校1〜3年生男女約1000人を対象に、Web上で行われたもの。
男女別にみると、女子では「国家公務員・地方公務員」「看護師」「教師・教員・大学教授」が上位となった。今年は「国家公務員・地方公務員」が1位となり、昨年1位の「看護師」は2位であった。
また、高1女子では「薬剤師」がやや高め。そのほかにも「臨床検査技師・診療放射線技師」が昨年の11位から6位にランクアップする結果となった。
女子が「国家公務員・地方公務員」になりたい理由として、周りにいる人の影響や、外交官に憧れるという声があった。「看護師」は、身近に働いている人や憧れる人がいたり、家族の入院がきっかけになったという回答がみられた。
一方男子では、「国家公務員・地方公務員」「システムエンジニア・プログラマー」「機械エンジニア・整備士」が上位。昨年2位だった「国家公務員・地方公務員」が1位に、昨年1位だった「教師・教員・大学教授」は、今年は4位となった。
男子が「国家公務員・地方公務員」になりたい理由として、コロナ禍で教育現場の環境整備に努める姿を目の当たりにしたといった声もみられた。「システムエンジニア・プログラマー」は、小さい頃からプログラミングを身近に感じている、AIの開発をして貢献したいといった声があった。特に高2男子で割合が高い。
また、なりたい職業が「決まっていない・わからない」と回答した高校生は、全体で2割強。その割合は学年が上がるほど割合は低くなっている。
高校生が現在持っている資格についての問いでは、現在持っている資格が「この中にはない・資格は持っていない」と回答した高校生は、全体で4割弱。男女別にみると、男子のほうが女子よりも割合が高く4割超となる。学年別にみると、学年が上がるにつれて割合は低くなっている。
全体1位は「実用英語技能検定(英検)」で4割超。2位は「日本漢字能力検定(漢検)」で2割超。3位以降は「実用数学技能検定(数検)」「TOEIC・TOEFL」「電卓計算能力検定」が続く。 なお、すべての学年でも「実用英語技能検定(英検)」が1位となっており、3年生では5割超、特に高3女子では6割弱の高い割合だ。
調査では、近いうちに取りたいと思う資格についても聞いている。
全体では、「実用英語技能検定(英検)」「TOEIC・TOEFL」が上位。現在持っている資格と同じく「実用英語技能検定(英検)」が3割強で1位にランクインした。2位の「TOEIC・TOEFL」は、現在持っている資格では3.6%にとどまるが、取りたい資格では2割超となった。
学年別にみると、1~2年生では「実用英語技能検定(英検)」、3年生では「TOEIC・TOEFL」がそれぞれ1位となっている。
全体の3位以降には「日本漢字能力検定(漢検)」「簿記検定」がランクイン。
男女別にみると、4位までのランキングは男女ともに同じ結果となった。1位の「実用英語技能検定(英検)」は、男子よりも女子のほうが高い割合となっている。「秘書検定」(女子5位)、「色彩検定」(女子6位)も女子の割合が高い。 男子のほうが高い割合となったのは、「基本情報技術者」や「危険物取扱者」といった資格だった。また、全体7位の「ITパスポート」は、男子では5位にランクインしている。
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