札幌市教育委員会とセガは12月16日、「札幌市立高校におけるデジタル人材育成に向けた連携協定」を締結した。本協定は、札幌市立高校において、プログラミング教育等を通じてデジタル時代に必要とされる資質・能力の育成を図るとともに、eスポーツの教育的活用等を通じて新しい時代をけん引するデジタル人材の育成し、もって札幌市におけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進やデジタル産業の振興に寄与することを目的としている。
札幌市では、Society5.0の実現に向け、みらいの社会を創造できる高度なIT人材の育成、市内定着を目指し、産学官連携により若年層からのIT人材育成の取組を推進している。セガは、自社のゲーム事業やジャパン・ eスポーツ・プロライセンス公認タイトル「ぷよぷよ」のeスポーツ×エデュテイメント活動を通じて培ったノウハウや資産を活用し、札幌市立高校の取り組みを支援します。同社にとって、自治体の教育委員会と連携協定を締結するのは、今回が初めて。
今回の協定に基づき、両者は、プログラミング教育やデータサイエンス等のデジタルスキル教育、eスポーツ部の活動支援、eスポーツの教育活用に向けた支援などで連携していく。
12月16日には、取り組みの第1弾として、市立札幌開成中等教育学校で4年生の生徒を対象に、『ぷよぷよ』のソースコードを使って学ぶ教材「ぷよぷよプログラミング」を用いたプログラミング特別授業が行われた。講師は「ぷよぷよ」シリーズのジャパン・eスポーツ・プロライセンス保有選手である“ぴぽにあ選手”が務めた。
今後の取り組みとして、「ぷよぷよプログラミング」を活用したプロ選手が講師を務める特別授業や学習指導要領に対応した副教材を用いた授業、市立旭丘高校数理データサイエンス科におけるeスポーツを題材にしたスタッツ分析および研究での協力、また、eスポーツ部の支援として、プロ選手によるコーチングの実施を予定している。