福井県立勝山高等学校は、思考力・表現力・判断力などの「知識やスキルを活用する力」を、AIを活用して客観的に可視化する評価ツール「Ai GROW(アイ・グロー)」(Institution for a Global Society)を導入した。12月20日に1年生108名が受検する予定だ。
「Ai GROW」は知識を問う従来のテストでは評価が難しい「知識を活用する力」を、生徒の自己評価に加えて、生徒同士が評価をする「相互評価」の方法を取り入れ、さらに、人が人を評価するうえで生じやすい、忖度や性格の甘辛などの不要な評価の偏りをAIが補正することで、25種類もの「知識やスキルを活用し、問題解決するための力」を公正に可視化できるツール。2019年4月リリース以来、国内外の小・中・高校250校以上(39都道府県)への導入実績がある。
同校では、新学習指導要領で重視される「探究型学習」に注力するため、今年度から新たな学科「探究特進科」を新設した。今後、探究特進科や普通科において探究型学習を核として進めていくためにも、適切で公平な評価ツールが必要となる。そこで学校独自のルーブリック評価の開発の他、外部の客観性が担保された評価ツールとして「Ai GROW」を導入することとなった。
本導入により、従来の学力にとどまらない生徒の多様な資質・能力の育成状況を定期的に可視化することで、「探究型学習」を中心とした教育効果の検証を行う。これらを通して、生徒の能力成長や進学実績の向上にもつなげながら、さらなる教育活動の質の向上に取り組む考えだ。
Institution for a Global Society株式会社