一社・ジョブレンズ実行委員会が提供するキャリア教育WEB教材「ジョブレンズ」は、今年9月より、児童生徒の職業観を育むWEB教材として福岡市立の小中学校(213校)で導入されている。
「ジョブレンズ」は、地域を支える様々な職業を映像化した、キャリア教育のWEB教材プラットフォーム。サイト内では約100種類の職業(2022年12月現在、37職種)の動画を中心に紹介している。
単なる職業紹介動画とは異なり、 “地域を支える企業や職業人”を映像化することで、児童生徒は働くことをより身近に感じ、生まれ育った地域を誇れる様々な職業に出会うことができ、また、ネット上にあふれる偏った情報では知りえない、仕事のやりがいや大変さを知ることで、将来の夢や目標を見つけるきっかけを提供している。
動画は教育委員会や先生の意見をもとに、授業で活用しやすいインタビュー形式で構成されている。また、動画を視聴した児童生徒が“働く大人”をより身近に感じられるよう、「この仕事を選んだ理由」「仕事に就くために努力したこと」「働くことの面白さ・大変さ」「子供のころの自分」など、個人にフォーカスした質問を展開している。
さらにWebサイトでは、文部科学省の方針に沿ってICT教育やGIGAスクール構想を進める学校現場のサポートを第一に配慮し、視覚的負担の軽減を目的とした文字量の調整や、コントラストが強くなりすぎない背景色を採用している。
職場体験や立志式など、キャリア教育の一環である既存の授業と併用することで、児童生徒の職業に対する理解をさらに深め、今までよりもさらに充実したキャリア教育を実現する。
また、WEB教材なので、グループ学習や個人学習、家庭学習など様々な学習形態に対応しており、多様な授業に柔軟に活用することが可能だ。
【福岡市教育委員会 学校企画課 担当者コメント】
この度、福岡市がキャリア教育教材として導入したジョブレンズは、教員だけでは伝えきれない数々の職業人の声を届けることができる教材です。これまでの職業探求は、子供達自身がネット上で気になる職業について調べてきましたが、必要な資格や向いている性格などの表面的な情報だけが取り上げられ、働くことを身近に感じることができないといった課題がありました。
しかしジョブレンズでは、「小学生のころはどんな子供だった?」など、個人にフォーカスしたインタビューが取り入れられています。動画を視聴した子ども達は、今の自分と働く大人を重ね合わせることができるため、将来の夢や目標について、より現実的に考えるようになることが期待されます。
今までは福岡市で特定のキャリア教育教材がなく、小・中学校で一貫性がなかったキャリア教育ですが、「ジョブレンズ」を通して全ての子供達に平等に、さらに充実したキャリア教育を届けることができるため、ぜひ多くの学校で活用してほしいと思っています。