長岡市教育委員会（新潟県）は、スプリックスが提供する公教育機関向けCBT（Computer Based Testing）パッケージ「CBT for school」を正式採用した。
ICTを活用した独自の教育体制「Edu-Diver構想」を掲げる長岡市は、一人ひとりの児童生徒に最適な学びを届けることを目的に、ICTを効果的に取り入れ、これまでできなかったような学習活動を行う「授業イノベーション」を推進している。その具体的な手段の一つが、CBTの活用だ。CBTは、従来の紙と鉛筆によるテストでは困難であった、スピーディーな結果のフィードバックや成績分析の容易性が特長であり、学校現場に最適化されたCBTシステムへの期待が高まっている状況だった。
他方、スプリックスが開発した「CBT for school」は、児童生徒側だけでなく、作問や採点において教員の負担軽減になること、成績推移の把握や分析が容易となり授業改善が促進されることなど、指導側のメリットが大きい。また、学校現場から集積した声を基にシステムをアップデートしているため、運用に際して教員の負荷とならない点が特長だ。
このような背景から、同市は「CBT for school」の正式採用に至った。市内の全小中・総合支援学校84校、19,000人を超える児童生徒が「CBT for school」を活用できる環境を整備する。
①国際基礎学力検定TOFAS（Test of Fundamental Academic Skills）
計算、英単語、漢字･語いの基礎に特化して評価するテストシステム。教員による作問や採点は不要である他、児童・生徒の個人成績分析表だけでなく、クラスや学年単位での成績表も用意しており、経年での成績推移可視化にも対応している。全世界での累計受検者数はのべ25カ国・15万人を超えており、国際基準で学力を評価できることも特徴。
②単元別テスト
学習塾向け教材フォレスタの制作で培った教材開発ノウハウと、TOFASで構築したテストシステムのプラットフォームを融合させることで、新たなCBTシステムを構築。これにより、児童・生徒個人だけでなく、クラス別、学校別のテスト結果もデータベースにて集積し、分析結果を現場教員が日頃の授業改善のために活用できる。
③プログラミング能力検定
プログラミング能力検定は、全国3,000を超える教育機関で実施されている日本最大級のプログラミング検定。プログラミング概念の理解度を体系的に分析・評価することができ、それまでの学習成果を証明するとともに、その後の効果的な学習につなげることができる。
