福岡県飯塚市は12月1日、九州工業大学、SAPジャパン、テクノスジャパンと、デジタル技術を活用できる人材の育成及びデジタル技術の習得による地域経済の活性化に寄与することを目的とした連携協定を締結した。
飯塚市では、他の地方都市同様、人口減少、少子高齢化、産業の空洞化が現実のものとなりつつあることから、「飯塚市産学官産業共創ビジョン」を策定し、九州工業大学情報工学部などの理工系大学の大学力を活かし、IT企業や技術者の誘致などの情報産業都市づくりを推進し、ITを活用した地域産業の活性化と地域資源をエンジンとした新産業の創出を推進している。
今回の連携協定に基づき同市は、市内の小学校、中学校、高等学校及び大学を対象に、SAPジャパンが有するグローバルでの知見や技術、テクノスジャパンのデジタルビジネスに関する知見を活かした教育プログラムを展開する。
さらに、九州工業大学は、SAP University Alliances(*1)を活用し、SAPテクノロジーと産業界からのニーズに適した知識とスキルを学生に提供する。
これらの取り組みによって、社会を生き抜く力を備え、社会の変化や新たな価値を主導・創造するような人材、グローバル社会にあって先導的に活躍できる人材を育成・輩出し、飯塚市の未来のまちづくりを牽引する人づくりと産業振興への貢献を目指す。
*1 SAP University Alliances
未来のデジタル社会を支える人材育成を目的として、世界各国の教育機関を対象にSAPが多彩なコンテンツやサービスなどを提供するプログラム。世界113カ国以上で3,500校を超える教育機関を支援している。