大手前高松中学・高等学校(香川県)は、新教育指導要領で育成すべき資質・能力とされている「思考力・表現力・判断力」などの“見えない学力”をAIを活用して客観的に可視化する評価ツール「Ai GROW(アイ・グロー)」(Institution for a Global Society)を導入した。11月30日に2年生が受検する予定だ。
「Ai GROW」は知識を問う従来のテストでは評価が難しい「資質・能力(思考力、判断力、表現力等)」を、潜在的な性格を測る心理学の手法や、AIを活用した公正な相互評価等を通して可視化する評価ツール。2019年4月リリース以来、国内外の小・中・高校250校以上(38都道府県)への導入実績がある。
同校では、これまでも思考力・表現力・判断力などの育成に力を入れており、様々な教育活動を展開してきた。また自己評価を中心としたテストによりそうした能力の評価を行っていた。
今回、「相互評価」を行うAi GROWと掛け合わせることで、教育効果の可視化・検証の質の向上を目指す。さらに、各生徒の能力育成や強みが可視化されることで、教員が客観的なエビデンスの元、指導要録や調査書を書くことへもつなげる。
将来的には、これらの教育データを、模試や定期テスト、入試結果と掛け合わせて分析することで、どのような教育活動が生徒の成長に寄与するかの科学的分析に応用することも視野に入れているという。
Institution for a Global Society株式会社