兵庫県伊丹市とアイテック阪急阪神は12月1日から、送迎バス内における子供の降車確認(置き去り防止)に向けた実証実験を開始する。
本実証実験では、スマートフォンアプリを用いて、車内確認業務を確実に実施できる仕組みを検証する。車内の確認が完了していない場合は、確認業務を行う職員等に通知するとともに、更に、一定時間、アプリが起動されない場合や確認完了が行われない場合は職員室にも通知することで、運転手や同乗する職員の確認に加えて、職員室側と二重にチェックする仕組みを検証する。
昨今、送迎バス車内にお子様が置き去りになる事故が相次いで発生しており、いずれの事故も車内確認業務の失念や思い込みが原因として挙げられている。
同社は、これらの事故を未然に防ぐため、送迎バス内の確認業務フローに適した仕組み・サービスの確立を目指し、伊丹市と協力して実証実験を実施することとした。
●検証パターン(1)
バスの全座席にQRコードを設置し、子供が降車した後に職員等がスマートフォンアプリ「車内見守り用アプリ(仮称)」でQRコードを読み取る。子供が座席などに隠れていても発見できるようQRコードの設置位置を工夫。全ての座席のQRコードを読み取ると「確認完了」となり、メールで職員室に通知。
●検証パターン(2)
通園かばん等にビーコンタグを入れておき、子供が降車した後に職員がスマートフォンアプリ「車内見守り用アプリ(仮称)」でビーコンタグの電波が残っていないか確認。電波が残っていない場合、「確認完了」となり、メールで職員室に通知。
実証実験の期間は12月1日~12月下旬までを予定。伊丹市立こども発達支援センター「あすぱる」の送迎バスで行う。