エプソンはプリントやコピーの使用状況に合わせてプランや機器を選べる「エプソンのスマートチャージ」の新商品として、A3カラーインクジェット複合機「LM-C6000」「LM-C5000」「LM-C4000」の<LM>シリーズ3機種を2月上旬より発売する。今回のラインアップ拡充を契機に、2026年を目標に全てのレーザープリンターをインクジェット方式に切り替えていくことが11月17日に発表された。インクジェット方式はレーザー方式のプリンターと比べて低消費電力、省資源化を実現することで脱炭素社会の実現に貢献する。
■多くのメリットを持つインクジェット方式
インクジェット方式のプリンターはレーザー方式と比べ電力消費が少なく、ヘッド蓄熱による待ち時間が発生しないためプリンターの稼働時間と消費電力の効率化につながるのが特徴。また、シンプルな構造で交換を必要とするパーツが少なく、インク吐出時に熱を使わないためヘッドの劣化も抑えられる。さらに、電源を入れてから1枚目の印刷となるファーストプリントが速く、安定した高速印刷が可能。シンプルな構造により定期交換部品も少なくメンテナンスも簡素化される。
■CO2排出量を47%以上削減
日本では2030年に向けた温室効果ガスの削減目標として、2013年度と比べて46%削減を目標に掲げているが、現在使用しているレーザープリンターをエプソンの<LM>シリーズに変えるだけでCO2排出量を47%以上削減することができ、脱炭素社会に向けた取組への第一歩として有効な手段となる。
■レーザープリンターは2026年で販売終了へ
レーザープリンターからインクジェットへの置き換えを推進するため、2026年を目標にオフィスプリンター本体は全てインクジェット方式となる予定。これに伴い、エプソンのレーザープリンターは2026年を目標に本体販売を終了する。
■印刷速度と高画質を両立した<LM>シリーズ
現行商品のA3複合機<LX>シリーズ、A4・A3複合機/プリンター<PX>シリーズに加え、A3カラー複合機<LM>シリーズが新たにラインアップに加わる。設置場所を選ばないコンパクト設計で印刷速度と高画質を両立。本体パネルで消費電力の確認ができ、環境活動に取り組むきっかけとなる。
■無駄をなくしたシンプルな筐体構造
<LM>シリーズは機体内部を大幅に変更したことで小型化を実現。置き場所を選ばず、大容量インクの搭載とシンプルな筐体構造により、消耗品や定期交換部品が少ないため省資源による環境配慮に加え、メンテナンスの手間と時間の削減にもつながる。
■サブスクモデルの販売プラン
販売プランとしては「エプソンのスマートチャージ」の特徴である、月々の基本使用料金に要望の多いオプションを標準搭載した定額プラン「オール・イン・ワンプラン」と、機械本体を購入し、使った枚数だけ課金していく「カウンター・チャージプラン」の2つを展開していく。「オール・イン・ワンプラン」は商品の代金、消耗品の利用料、保守費用などをワンパッケージにして月額方式で請求するプランとなる。
■学校に向けては「アカデミックプラン」を提供
「エプソンのスマートチャージ」を学校現場に向けては「アカデミックプラン」を提案。アカデミックプランは、①職員室から100枚/分の高速印刷が可能、②既存の消耗品予算の範囲で治まる、③規定枚数まではカラー・モノクロが同一料金などのメリットを持つ。学校の職員室への導入に向けては、既存のA3複合機<LX>シリーズを中心に展開していく。
【<LM>シリーズ 基本使用料金】