桜美林学園とグラミン日本は11月12日、同学園100年回帰プログラムである「SDGs教育プログラム」において、子供の貧困対策や経済的理由により子育てが困難な家庭の就業支援を目的とした教育プログラムの提供について、締結した。これは、日本のアカデミアとして初めての取り組みとなる。
現在、日本において 6人に1人が「相対的貧困」にあるとされており、世帯別の相対的貧困率は母子世帯が約5割と、突出して高い状況が問題視されている。また、新型コロナウイルス感染症の影響によって生活困窮者が増加しており、その多くが一人親世帯、特に母子家庭やシングルマザーが苦しい状況に置かれている。
このような状況に対して、グラミン日本は、経済的に困難でありながらも働く意欲があり経済的自立を目指すシングルマザーへの融資や、就労に向けた精神的自立支援を提供する。また、同学園は、ベネッセコーポレーションの協力のもとUdemy Businessでの学習プログラムを構築し、自治体や企業と連携し、シングルマザー向けの教育プログラムを開発するとともに、アルムナイ企業をはじめとした就労機会の提供を行う。