2021年度、小中高校から報告のあった児童生徒の自殺者数が368人であったことが、文部科学省が10月27日に公表した「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」から明らかになった。調査開始以来過去最多であった昨年度(415人)より減少したものの、小中学生は増加傾向が見られる。
文科省では、児童生徒の自殺が後を絶たないことは「極めて憂慮すべき状況」と捉え、昨年6月に取りまとめられた「児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議審議のまとめ」を踏まえ、SOSの出し方に関する教育を含めた自殺予防教育や教職員に対する普及啓発等の実施を推進するとしている。具体的には、自殺予防等に資する取組促進に向けた行政説明等を、今年度、10ブロックで実施する。
文部科学省「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」