山口県は10月17日から28日にかけて実施する県独自の学力調査「学力定着状況確認問題」にCBT形式を採用した。CBTでの学力調査は県初の試みで、児童生徒の発達の段階に応じた情報活用能力、デジタル読解力等の資質・能力の育成を図ることを目的にしている。
小学5・6年と中学1・2年で、国語・算数(数学)・英語(中2のみ)の3教科を実施。1教科につき、小学校40分間、中学校45分間。結果は11月下旬頃に、全県の状況を公表する。
今回、県の採択により、CBTシステムの開発・運用を行ったのはシンプルエデュケーション。提供システムは、同社の「百問繚乱CBT」をベースに、質問紙と学力調査のクロス分析ができる質問紙機能、タブレットを持ち帰れない学校向けに紙個票を出力できる個票作成機能を新たに実装している。図版・動画・音声問題での出題ができ、手書きでのメモや解答も可能。
ソフトウェアキーボードはオムロンソフトウェア文字入力支援システム「iWnn IME for Web」を搭載し、数式・化学式での解答も簡単に入力できるようになっている。長文記述問題を採点する際にはAIが採点補助を行い、教員が容易に正誤判断をできるようサポートする。作問・採点のアウトソーシングサービスも提供している。