東大阪市教育委員会(大阪府)と(一財)ロートこどもみらい財団は10月18日、子供たちへの多様な学びの機会提供を通じて、自身の可能性を信じ、発見及び探究し続けられる環境づくりを目指し、事業連携協定を締結した。
近年、子供たちが置かれている環境下では、各々の個性を十分に発揮させることが難しく、子供たち自らが自分の個性を見つめ、発見・探究し続けられる「居場所」が少ないと言われている。
特に現在の教育制度の中で適合しづらい子供たちの精神的及び社会的なウェルビーイング(健康・幸福)への対応が急務となっている。
こうした社会課題に対し、次世代を担う子供たちが自身の可能性を信じ、自分らしく探究しようとする心の「眼の芽」を育てること、およびその環境を整える活動をしている同財団は、同市教育委員会と、連携に向け対話を重ね、同市内の子供達への多様な学びの機会の提供など互いの強みを活かした事業における連携協定の締結に至ったという。
本協定により両者は、児童・生徒への多様な学びの機会の提供に関することで協力・連携していく。具体的な取り組み内容としては、市立小・中学校に在籍している子供たちを対象に、社会的自立をめざし活動している適応指導教室(ふれあいルーム)等において、さまざまなテーマのプログラムを開催する予定。
1回目は、市内に本社を置くヤマナカゴーキンの協力を得て、モノづくりをテーマとしたプログラムの開催を予定している。本プログラムでは座学の講座だけでなく、同社の大阪工場を見学し、実際に子供たちがモノづくりに触れる機会を提供する。