(一社)日本文化教育推進機構はブックオフと共同で、全国の小学生を対象としたSDGsとキャリア教育の融合プログラム「学校ブックオフ」プロジェクトを立ち上げた。「マイバック作り」「査定体験」「店舗体験」の3つのプログラムから学校の事情に合ったものを好きな時数で実践できる。現在、実践校となる小中学校を募集中。年度途中でも申込み可能。
<「学校ブックオフ」プロジェクト授業内容>
①マイバックを作ろう(小学校3年生~)
3Rについての理解を深めた後、「モノ」の寿命を伸ばそう!をテーマに、家にある着なくなったTシャツを持ち寄り、1人1つずつTシャツをリメイクしてマイバック(エコバック)を作る。針と糸を使わず、裁ちばさみがあれば、小学校3年生でも1時間の授業で完成する。
②本の価値って、どのくらい(小学校5年生~)
子供たち自身が「家にある読まなくなった本を買い取って値段を付けるとしたら?」について考え、自力で査定した金額をオンラインでブックオフのスタッフにオンライン上でプレゼンする。その後、ブックオフスタッフが「正しい査定段階」「査定方法」「本の扱い方」についてプロの技を伝授。なぜ「値段がつけられない本」も無料で引き取るのかに疑問を持ち、その引き取られた本が100%リサイクルされていることを知ることで、ブックオフが「循環型社会への過渡期」を支えていることを経験的に学ぶことができる。
③学校にブックオフをつくろう!(小学校5年生~)
査定方法を学んだあとは、学校でブックオフを開店する。「仕入れ」「広報」「営業」「経理」など、お店を開店するためにはどんな仕事が必要かを子供たちがグループごとに企画し、オリジナルの「ブックオフの店舗」を学校にて展開する。
■オンラインでスタッフがサポート
「本の価値って、どのくらい?」「学校にブックオフをつくろう!」では、オンライン授業で学級とブックオフ店舗スタッフがつながる。子供たちが活動を通して課題に思ったこと、乗り越えたいこと、解決したい疑問などを、オンラインを通して実際の店舗スタッフに聞くことができる。
■リアルな店舗経営から意外なアイデアが生まれる
「学校にブックオフをつくろう!」では、リアルな店舗運営を体験することができる。「売上を上げるには?」「チームワークを大事にするには?」「集客活動とは?」などを考えるうちに思わぬアイデアが出ることも。楽しみながら循環型社会を体験するとともに、職業体験も経験することができる。
■授業に必要な教材データやツール一式を提供
教材データ、指導案、ワークシート、学校ブックオフの時に使用する仮想通貨「ブッカ」、店舗のぼり制作用のロゴデータ、オリジナルTシャツなどツール一式を提供。また、本が足りない場合はブックオフより寄贈することも可能。
【2021年度実践校は「次年度の実施も検討したい」と回答】
2021年に学校ブックオフを体験した教員へのアンケート結果では、「次年度もぜひ実施したい」が50%、「実施できるか検討したい」が50%で、「実施しない」という回答は0%だった。
【参加教員からの感想(一部)】
・児童が主体的に考えて、活動することができた。
・査定を通して、物を大切にすることがものの価値を高めることを体験的に理解でき、大切に使おうとする気持ちが強くなったと思う。
・身近なものをリユースすることで、モノを大切に使ったり、新たなものを作り出したりしようとする意識が高まった。
・店舗体験を通して、発想力や工夫する力を高めることができた。店舗体験を通して、進んで/協力して活動に参加する姿が見られたのがよかった。
<申込方法>
以下のWebサイトの応募フォーム、または以下のQRコードから申し込む。