厚生労働省では、10月10日の「世界メンタルヘルスデー」のイベントとして、日本を代表するアスリートやピアサポーター(※)、メンタルヘルスの専門家等による、メンタルヘルスに関連した対談を2部構成で配信する。10月10日10時から「世界メンタルヘルスデー2022 特設サイト」で視聴できる。
「世界メンタルヘルスデー」とは、メンタルヘルスの問題に関する世間の意識や関心を高めて、偏見を無くし、正しい知識を普及することを目的として定められた国際デー。
※ピアサポートとは、一般に同じ課題や環境を体験する人がその体験から来る感情を共有することで、専門職による支援では得がたい安心感や自己肯定感を得られること
【テーマ】アスリートと考える、メンタルヘルスについて
第1部では強い心の持ち主と思われることの多いアスリート達が、競技や自身の経験を通じ、自身で感じた様々な気持ち、困難だったこと、周囲の支え、そしてその経験を語るに至った過程など、メンタルヘルスに関わる自身の経験を語る。そして、普段から自分自身の心の状態に関心を持って、心の不調に早く気づくことが大切であるというメッセージを訴える。自分自身を「今日も頑張ったな」と認めることの大切さや、「自分が幸せな状態であること」のために必要なこと、そして心の不調がある人に、「周りの人ができることは何だろう?」と一緒に考えていく。
【出演者】田中ウルヴェ京氏、廣瀬俊朗氏、大山加奈氏、萩野公介氏、小塩靖崇氏
【テーマ】精神疾患について正しく知り、向き合うこと
第2部では、「こころが不調」な時、どのように感じ、どのような行動が回復のきっかけになったのか、など、実際に精神疾患を経験したり、精神疾患の方を支えた際の経験談を交えながら、メンタルヘルスについて語る。そして、周囲の人に「できない」と思われているとしても、病気のために「当たり前のことをあきらめなくて良い」というメッセージを伝える。
【出演者】
藤井千代氏(司会進行)
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所地域精神保健・法制度研究部 部長
櫻田なつみ氏
一般社団法人日本メンタルヘルスピアサポート専門員研修機構 理事
株式会社MARS 精神障がい者ピアサポート専門員 (ピアサポーター)
内布智之氏
一般社団法人 日本メンタルヘルスピアサポート専門員研修機構 理事
精神障がい者ピアサポート専門員 (ピアサポーター)
吉野 智氏
PwCコンサルティング合同会社 精神保健福祉士
下記の特設サイトで10月10日10時から視聴できる。