レノボ・ジャパンはノートPC「ThinkPad」が1992年10月に誕生してから30年を記念して「レノボ・ジャパンThinkPad30周年記者発表会」を10月5日に開催。発表会ではThinkPadのこれまでとこれからを紹介するとともに、ThinkPadに技術が採用された、東レ、クラレ、シャープディスプレイテクノロジーの各社の取組が紹介された。
写真左からレノボ・ジャパン 製品企画部 マネージャー 元嶋亮太氏、クラレ クラリーノ事業部 事業部長 熊野敦氏、東レ コンポジット事業部門 部門長 溝渕誠氏、シャープディスプレイテクノロジー 取締役 副社長 伴厚志氏、レノボ・ジャパン 執行役員常務 大和研究所 塚本泰通氏
■利用者の声をフィードバックして開発
ThinkPadが発売を開始してから累計出荷台数は2億台以上。これまで利用者から寄せられた声やアイデアを製品に取り入れてきた。ThinkPadは横浜の大和研究所で開発が進められ、世界に向けて販売を展開。今回、ThinkPad誕生から30周年を記念して「ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition」と2-in-1 PC「ThinkPad X1 Fold」を発売する。
■RBGカラーを配した30周年記念限定モデル
10月5日から受注開始したThinkPad30周年記念モデル「ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition」はカーボン柄の天板にRGBカラーのThinkPadロゴを採用。キーボード面にもRGBカラーのロゴを配し、パームレスト部に記念モデルとしてのシルクプリントを施している。
■1000台限定で刻印入りモデルを販売
さらに、「ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition」には、赤・青・緑のトラックポイントキャップを同梱。記念ステッカーやThinkPadの父と呼ばれる内藤在正氏のメッセージを収めたブックレットもあわせて提供。日本では1000台のみの限定販売となり、ヒンジ部分には日本独自のシリアルナンバーが刻印されている。販売価格は33万円(税込)。
■折りたたみ可能な有機ELディスプレイを搭載
ディスプレイが折りたためる2-in-1 PC「ThinkPad X1 Fold」は10月中旬以降受注開始で11月中旬以降出荷予定。折りたたみ式有機ELディスプレイを採用した革新的なデバイス。今回発表となる2022年モデルでは、携帯性を維持しつつもディスプレイを16.3型へ大型化する。さらにTrackPoint搭載のフルサイズキーボードや専用スタンドをオプションとして用意。最小構成時販売価格は54万2300円(税込)～
■3つの製品哲学でThinkPadを開発
レノボ・ジャパン 執行役員常務 大和研究所の塚本泰通氏は「時代とともにPCの使い方は変わってきているが『オフィスから仕事を解放したい』を変わらぬコンセプトとして掲げて開発に取り組んでいる」という。ThinkPadの製品哲学として、Purposeful Design(生産性向上のために計算しつくされた機能とデザイン)、Trusted Quality(堅牢性と信頼性のこだわり)、Relentless Innovation(継続的なイノベーション)の3つをあげる。ThinkPadの利用者の成功をサポートすることを目指して開発を進めている。
＜協業パートナー企業コメント＞
【東レ コンポジット事業部門 部門長 溝渕誠氏】
東レではThinkPadの軽さと堅牢性の両立を支えるカーボン素材を提供してきた。カーボンファイバーは軽くて強い素材。27年間にわたり、累計5000万台を超えるカーボン筐体をThinkPad向けに提供してきた。この間、PCの軽量化を進めた結果、堅牢性を維持しつつ、PCの筐体は4割以上の軽量化を実現した。
【クラレ クラリーノ事業部 事業部長 熊野敦氏】
「ThinkPad Z13」や「ThinkPad X1 Fold」に使用されているクラリーノの繊維には95％の再生プラスチック由来原料が用いられ優れたSustainabilityを誇る。また、クラレでは日本のものづくりを結集した高級感や手触り、美しいデザイン性などをThinkPadに提供。ThinkPadの思想とクラレの思想は業界を越えて同じベクトルに向かっていると確信し、世界のあらゆる場所でイノベーションをもたらす原動力となることが目指される。
【シャープディスプレイテクノロジー 取締役 副社長 伴厚志氏】
折りたたみ可能な有機ELディスプレイを搭載した「ThinkPad X1 Fold」にはシャープディスプレイテクノロジーの技術が採用されている。現在、主力の液晶ディスプレイに加えて、ThinkPadに採用されたフレキシブルな有機ELディスプレイの技術やインフラを活用した様々な製品を生産している。今回、採用されたフォルダブルディスプレイの折り曲げ構造により、折り曲げ時の隙間を最小化し、可搬性に優れた製品デザインを実現した。
■ThinkPad誕生30周年を記念した展覧会を開催
レノボ・ジャパンは東京と大阪でThinkPad誕生30周年を記念した展覧会「Think Innovation Exhibition」を開催。会場にはThinkPadの30年の歴史を辿る過去の貴重なモデルを展示。さらに、最新の機種も揃え、ThinkPadの進化に触れることができる。また、ThinkPadの魅力の一つ「トラックポイント」を体験してもらうため、展覧会限定のオリジナル体験型コンテンツを用意する。
【東京会場】
開催日時：11月4日(金)～6日(日) 午前11:00～午後8:00 ※4日のみ午後7:00まで
会場：六本木ヒルズ ヒルズカフェ/スペース(六本木ヒルズ ヒルサイド2F)
【大阪会場】
開催日時：12月9日(金)～10日(土) 午前10:30～午後9:00
会場：梅田 蔦屋書店(ルクアイーレ9F)
