スタディプラスは教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」を2023年4月から大幅にリニューアルすることを10月3日に行われた「Studyplus for School 新戦略発表会」で発表した。今回のリニューアルにより「Studyplus for School」の無料プランの提供を開始。「無料プラン」は、新機能となるAIドリルを生徒に配信できる「教材配信システム」と現在は有償の「教室管理システム」を無償で提供する。
■「教室管理システム」と「教材配信システム」を無償で提供
現在、「Studyplus for School」は「教室管理システム」と「学習管理システム」を有償で提供している。今回のリニューアルでは、現在提供中の「教室管理システム」、そして新たに対応を開始する「教材配信システム」を合わせて無償で提供する「無料プラン」を用意した。
<無償プランの特徴>
①「教室管理システム」の無償提供
これまで有償で提供していた「教室管理システム」を無償で提供する。「教室管理システム」により、生徒の入室、出席、予定、成績などの管理や、保護者・生徒との連絡など、多岐にわたる業務をデジタル化する。
②AIドリルを生徒に配信できる「教材配信システム」
教員のオリジナル教材や市販教材を生徒に配信する機能を新たに搭載。AIが生徒一人ひとりの定着状況に合わせて問題を配信するので、生徒は効率良く学習できる。※生徒の学習記録を教員側の画面で閲覧する機能は有料プランとなる。
■無料プランは3つのコンセプトで展開
リニューアルされる「Studyplus for School」のコンセプトは「デジタイゼ―ション」「デジタライゼーション」「デジタルトランスフォーメーション」の3つ。2023年4月から提供開始する無料プランでは「デジタイゼーション」「デジタライゼーション」に対応する機能を無料で利用することができる。また、無料プランを提供することで生徒一人ひとりの学びの個別最適化(デジタルトランスフォーメーション)が目指される。
デジタイゼーション(Digitization):入室記録、出席記録、面談記録、生徒家庭連絡など、教育機関がこれまでアナログで管理していた情報をデジタル化する。
デジタライゼーション(Digitalization):生徒への課題や宿題の配信、学習進度表の配信など、教育機関がこれまでアナログで実施していた業務をデジタル化する。
デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation):あらゆる学習ログを一元化・可視化し、教員の業務負荷を軽減しながら、生徒一人ひとりの学びの個別最適化を実現する。
■「教材配信システム」により家庭で学習した履歴を蓄積
学習管理システムとして提供を開始した「Studyplus for School」だが、現在は入室管理や出席管理など「教室管理システム」の機能も多く搭載されている。これに加え、「教材配信システム」が新たに追加される。1人1台端末を活用した家庭での学習が増えている中、デジタル活用により指導の効率化が目指されるとともに、家庭で学習した履歴を蓄積することで「学習管理システム」の活用につなげていく。
■教材配信システムの4つの機能
2023年4月から提供を開始する教材配信システムには、次の4つの機能がある。アプリ上でAIが出題する問題を解くことで学習時間や正答率を自働で集約して可視化する「ドリル機能」、紙で学習した成果について学習コンテンツの単元ごとに理解度や得点を入力してデジタルで管理する「進度表機能」、問題ごとに正解/不正解を入力することでアプリが当該教材の理解度を可視化する「正誤表機能」、紙教材・解説動画・演習問題などを組み合わせて生徒に配信する「オールインワン」。
■無料トライアルを実施中
今回のリニューアルにあたり、2022年10月3日(月)から2023年3月31日(金)まで「教室管理システム」「教材配信システム」「学習管理システム」をすべて無料でトライアルできる。また、2022年10月5日(水)から10月31日(月)にかけて、平日は毎日2回にわたって無料のオンライン説明会を開催。11月以降も随時開催する予定。
詳細はStudyplus for Schoolオンライン説明会で確認