チエルは、同社既存製品である「Tbridge」と連携させることで教育委員会が管轄する学校の通信状況を一元管理できるネットワークの統合通信可視化システム「Tbridge T-Manager」を提供している。今後導入が進むデジタル教科書が学校内で活用されることで見込まれる通信負荷の増大に対応すべく、学校における通信環境の安定化と管理の効率化を実現する。
「Tbridge」は、同社が2014年から提供している学校向けの無線通信可視化、安定化システム。学校現場において、複数の端末(PC、タブレットなど)からデジタル教科書等のコンテンツに対し同時に接続する際に起きやすい、無線LANの「遅い」「よく切れる」「つながらない」といった問題を可視化し、ネットワークが不安定になる原因を制御することで安定化させ遅延要因を解消する。無線インフラの拡張やアップグレードをする必要はなく、安定した無線LAN環境を実現できる。
これまで「Tbridge T-Manager」がない環境では、「Tbridge」で自動解決できない問題が起きた際、教育委員会が提携する保守事業者などが直接各学校に訪問して問題を調査する必要があった。「Tbridge T-Manager」を追加で導入することで、「Tbridge」で自動解決できない通信経路上の不具合が起きた場合でも、教育委員会がその場で問題を把握して迅速に対処することが可能となる。
また、ネットワークの利用状況や品質を定量的に把握できるため、ネットワーク管理工数の大幅な効率化が行える他、効果的な回線増強や機器入れ替えなどの投資判断がより的確になる。
特長①
管理したい組織全体のネットワークの利用状況や品質をリアルタイムで一元監視・管理可能
トラフィック量やパケットロス、再転送、転送遅延、TCPセッション数、接続ユーザ数を総合計や組織ごと、ノード(各学校に設置している「Tbridge」)ごとに一覧表示
特長②
異常通信、失敗通信を検出し管理者へアラート通知
通信セッションごとに接続元IP、接続先IP(ドメイン表示可)の通信詳細をログとして記録することで、通信品質の悪化を管理者がいち早く検知、対処可能
特長③
「Tbridge」本体の統合管理設定
管理者が通信センサーとして設置した「Tbridge®」本体の状態を監視、設定することが可能で、ファームウェアのアップデートなどを本製品側から一斉に実行、適用することができる