TD SYNNEXはこのほど、「Chrome デバイスライセンス管理ツール」を全国に向け無償提供開始した。本ツールは、GIGAスクール構想により主に教育機関で一気に普及が進んだ Chromebook の運用管理をシンプルに行うためのツールで、Google スプレッドシートと Google Apps Script を使い同社が開発・無償提供するもの。
GIGAスクール構想により、教育分野のデジタル化が進展するなか、小中学校では Chromebookシェアが大幅に増加した。この流れを受け高等学校でも Chromebook 導入台数が増加しているが、複数台 Chromebook デバイスの運用管理を行うにあたっては一般的にライセンス管理が煩雑となり、本来学校ごとに割り当てられたライセンスを超過する等の問題が発生するケースが頻発していることから、各学校が割り当てられたライセンスを超過しないように利用できるツールを開発し、全国に無償展開することとなった。
Chrome Enterprise Upgrade、Chrome Education Upgrade は、購入すると Google Workspace の組織に割り当てられる。
Chrome デバイスも部門ごとに割り当てをすることが出来るが、ライセンス自体は組織に割り当てられるため、部門内で割り当てられたライセンス数以上に端末をアクティベート出来てしまうことがある。これにより、本来利用する予定だった部門でライセンスが不足するケースが発生してしまうことになる。
本ツールを利用することで、各部門でどれくらいのライセンスがアクティベートされているかを把握し、ライセンス数を超えてアクティベートしている部門を管理者が把握し、利用を制限することができるようになる。
本ツールは、スプレッドシートと Google Apps Script で構成。インストール等の作業は必要ない。以下の機能を有する。