リクルートが提供する進路情報メディア「スタディサプリ進路」は9月14日、高校生を対象に実施した読書についてのアンケート結果を公表した。アンケートは8月、全国の高校生男女(「スタディサプリ進路」の高校生エディター/公式LINE登録者)1,000人を対象にインターネットで行われた。
現役高校生にとって“本”を読むことは、リフレッシュ方法の一つ
“読書”と言えば、本・漫画がメイン。情報収集は雑誌よりもSNSが主になってきている傾向
調査結果によると、約8割が本や漫画、雑誌を含む活字に触れているという結果に。その内訳を見ると、“本”が72.4%で1位、“漫画”は72.3%で2位、3位は“雑誌”で34.1%であった。最も文字に触れる“本”が1位という結果を受けて、「高校生は“活字離れ”していないと言ってもよいのでは」と同社。また、「SNSが活発化していることもあり、情報収集的な意味合いもある雑誌は手に取られる機会が減っているのかもしれない」とも分析している。
また、月間の平均読書時間は、「8時間」で、受験勉強に追われ自由時間が減る高校生にとって決して短くない時間であることが浮き彫りに。さらに、月に本や漫画、雑誌に使っている平均金額は「1,410円」となり、お小遣いの平均金額「5,582円」(※)の約4分の1を占めていることがわかった。
(※)2022年6月15日発表「高校生お小遣い実態調査2022」より
宿題や課題のイメージから義務的と思われがちな、“本”に絞って読む目的を聞くと、1位「リフレッシュ」、2位「ただただ好きだから」、3位「現実逃避したい」。楽しみな息抜きとして読書に向き合っている様子がうかがえる。
意外と「活字好き」な現役高校生は、意外と「現物志向」でもあった!
読破の達成感、部屋のインテリアetc. 本は「モチベUPアイテム」の一つ
“現役高校生は活字離れしていて動画好き”、そんな大人の思い込みを覆す結果となった今回の調査。もうひとつ分かった意外な事実は、「本を購入する高校生」の多さ。スマホで読んでいるのか?と思いきや「電子書籍は目が疲れる」(高1男子/北海道)という理由から、多くの高校生が「現物志向」である様子も伝わってきました。さらに面白いのは、自分の“モチベ-ションUP”を意識して、あえて現物を購入しているという声が多いこと。「自己啓発本は忘れた頃に読んで内容を再確認できる」(高3男子/兵庫県)、「好きな著者の本集めはうれしいし、本棚に並べると優越感に浸れる」(高1女子/和歌山県)と、好きなものを集める楽しさ、うれしさで充実感を味わっている様子。ジャンル別の傾向として、小説はインテリア要素、自己啓発本は繰り返し読むため…という特徴がありました。
読書中は物語に没頭して「リフレッシュ」しながら、紙ならではの「質感」「匂い」「めくるわくわく感」を堪能しつつ、読後は部屋に飾って気持ちを上げる…無料で読めるものも多い中、買うからには「現物をとことん味わい尽くす」のが今の高校生の読書の流儀のようです。
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