文部科学省では、GIGAスクール構想により、児童生徒1人1台端末環境が整備されたことを踏まえ、児童生徒が学校や家庭において、国や地方自治体等の公的機関等が作成した問題を活用し、オンライン上で学習やアセスメントができる公的CBT(Computer Based Testing)プラットフォームである「文部科学省CBTシステム(MEXCBT:メクビット)」の開発・展開を進めている。試行版を経て、2021年12月から順次活用を開始。2021年度は約8500校、約300万人が登録している。
同省では、より多くの学校へのMEXCBTの認知を目指し、利用が進む学校の活用事例をHPで紹介している。このたび、初めて高等学校の事例が公開された。熊本県にある城北高等学校だ。
同校では、国語科を中心に小・中学校内容の学び直し教材として活用。小学校の問題で生徒に興味関心を持たせ、中学校内容とステップアップするよう課題を作成し、生徒一人ひとりの理解度に応じて取り組んでいる。当時わからないままにしていた問題を学び直すことにより生徒たちの自信につながっているという。また、教員からは、「自動採点機能により個別指導に充てる時間が確保しやすい」といった反応があるという。
今後は、活用実践を共有し、授業改善につなげるとともに、校内で活用する教科が増えるよう研修会などを開いて働きかけていく考えだ。