兵庫県川西市中学校給食センターが久代3丁目にオープンし、9月から市内中学校で学校給食が開始された。
市では2006ごろから中学校給食が検討されてきた。今回、官民連携の一つであるPFI事業としてセンター方式で実施する。
この日、市内全7校の中学校で一斉に配食が開始され、給食を食べた生徒たちからは「美味しい」「おかわりしたい」などの声があがった。市立川西南中学校3年の山下優羽さんは「とても美味しくて小学校の給食を思い出した。お弁当と違って、温かくて、足りなければ増やせるのが嬉しい」と話した。
同センターの志波仁史所長は、「生徒や保護者の皆さんには待ちに待った給食だと思う。安全安心で美味しい給食を毎日生徒たちに届けられるよう、市と民間事業者が一丸となって取り組んでいきたい」などと話していた。
同センターは和食中心の献立で、炊飯には独自技術を用いた設備を採用し、主食となる「おいしいごはん」を週5日提供する。だしは昆布。削り節から取り、ハンバーグ・肉団子・ルーは素材から調理するなど、センター方式ながら手作りの味を大切にしている。アレルギー対応食は、卵やエビなど特定原材料7品目だけでなくそれに準ずる21品目に対応。また、除去食と代替食にも対応している。
同センターには食育テラスや多目的室、給食ギャラリーを整備。食を通して川西の魅力を知る「食育活動の拠点」を目指す。