同志社大学は8月24日、学内で提供している各種情報システム利用時の利用者認証に、従来のユーザID、パスワードに加え、イメージングマトリクスやスマートフォンへのプッシュ通知を併用した、より強固な利用者認証(複数要素認証<Multi-Factor Authentication>)を全面導入したことを発表した。大規模私立大学では日本で初めて。
従来、情報システムの利用の際には、多くの組織でユーザID、パスワードでの利用者認証を行うことが、標準的な方法として活用されている。同学でも、2010年以来、教員による成績の入力や、学生の届出住所の変更等には、学生証、社員証の裏面に印字した乱数表を活用したマトリクス認証を活用してきたが、ID、パスワードの漏洩に起因するセキュリティインシデントが多発している世間の状況に鑑み、学生、教職員がより安心・安全にシステムを利用できるように、今回、複数要素認証を学内の全システムを対象に導入することにした。
利用者は、ユーザID、パスワードに加えて、
の3つの方法からいずれかを使用して、安心・安全にシステムを利用することができる。
同学では、大学での諸活動にICTの活用が必要不可欠となっている昨今、ランサムウェアによる被害や、アカウント乗っ取りによる被害を回避し、誰もが、安心して、学習、教育研究活動に取り組むための一助として、認証機能の強化が役立つことになると評価している。
同志社大学