一般・推薦入試などにおいて数検取得者を優遇・評価している教育機関は、大学・短期大学・専門学校では531校、高等専門学校・高等学校・中学校では1,099校となることが、日本数学検定協会が全国の各種教育機関に対して実施した「数検取得者の入試における活用状況調査」から明らかとなった。
■531校の大学が数検取得者を評価
大学入試において、数検の取得を優遇・活用する大学・短大は多数ある。入試時の点数加算や出願要件、参考要素とするなど、それぞれの大学・短期大学・専門学校において、内容は多岐に渡る。今回の調査では、531校が数検取得者を優遇・評価している。
■大学入試では合否判定の評価に活用
大学入試では、合否判定の際に考慮するなど積極的に数検を判定基準に取り入れる大学も増えている。さらに、50以上の大学が数検取得を何らかの形で加点するなど優遇・評価が行われている。また、自己PRの一つとして参考にする大学は40校以上に及ぶ。
■1099校が高校入試で数研取得者を優遇・評価
高校入試における生徒の評価基準として、学科試験の成績だけではなく、中学校在学中の数検の取得を活用する学校が多数ある。入試時の点数加算や参考要素とするなど、それぞれの学校において、内容は様々。今回の調査では、1,099校が高校入試で数検取得者を優遇・評価していることがわかった。
■推薦入試での優遇・評価が目立つ数検取得
一部の高校入試では数検取得が推薦入試における出願要件の一つとなるなど重要な要素となっている。その他にも推薦入試では特に合否判定で考慮するケースや活動実績として評価するなど数検取得が優遇・評価されている。また、一般入試においても数検取得が加算される学校も増えている。
■448校が数検取得者に対して特定の科目の単位取得を認める
単位認定制度とは、大学・高等専門学校・高等学校などで、一定の階級の数検の取得者に対して、特定の科目の単位取得を認める制度。今回の調査では、448校が数検取得者に対して、特定の科目の単位取得を認めていることがわかった。
＜調査概要＞
調査名称：「数検」取得者の入試における活用状況調査(2022年度)
調査方法：郵送・FAXによる自記式調査
調査期間：2022年4～5月
調査対象：全国の各種教育機関
(大学・短期大学・専門学校・高等専門学校・高等学校・中学校)
調査項目：入試における活用措置の有無／優遇・活用の内容／単位認定の内容
※掲載許可のあった学校のみ記載。
