(一財)上月財団は未来のクリエイターを目指している15歳から25歳位までを対象に、第19回「クリエイター育成事業」を実施。一次選考と二次選考を経て、助成対象となる30人が決定した。
■全国163人から作品が寄せられた
「クリエイター育成事業」は2022年3月1日から5月6までの募集期間中に、全国の163人からデジタルや手描きで制作したイラストや漫画が寄せられ40人が一次選考を通過。二次選考会は7月27日に行われ、当日発表されたテーマに沿って作品を制作する実技審査と面接が行われた。
■厳正な審査の結果、30人が合格
二次選考は手塚プロダクションの松谷孝征社長をはじめ、漫画家のくらもちふさこ先生、東京藝術大学大学院 映像研究科の伊藤有壱教授、コナミグループの東尾公彦代表取締役社長で構成される選考委員会による厳正な選考の結果、30人が合格した。
■二次選考会参加者に激励の言葉
選考結果の発表に先立って、東尾選考委員長から挨拶があり、二次選考会参加者へ、今後の活躍を期待する激励の言葉が贈られた。松谷選考委員による講評の後、選考結果が発表され、東尾選考委員長から認定書が授与された。
■年額60万円を助成
コロナ禍においても、安心して創作を継続できるよう、合格者には財団より1年間、年額60万円が助成される。また、2018年度「クリエイター育成事業」認定者で、漫画家として活躍している桃川ゆきの先生による特別対談が行われた。
<クリエイター育成事業 事業概要>
クリエイター(デジタルアーティスト・イラストレーター・漫画家等)を目指している15歳から25歳位までの人に対して助成する。
助成内容:助成金(年間60万円)
助成期間:2022年8月~2023年7月
助成人数:30人
選考方法:上月財団が設置する選考委員会により助成対象者を選定
<助成対象者からのメッセージ>
西晴香さん(成安造形大学)
私はまだクリエイターの道半ばであり、挑戦してみたいことが沢山あります。しかし、新しいことを始めるにはやはり少なからずお金がかかり、その費用を自分で賄うには制作時間を大幅に削らなくてはいけません。そんな中で、上月財団様の助成はとてもとてもありがたいです。日々精進し、誰かの心に深く残るような作品を創る表現者になれるよう頑張ります。何卒よろしくお願いします。
奥野智萌さん(東京藝術大学大学院)
二年振りの実地での二次選考会と聞き、ここ数年の未曾有の事態に様々な変化を強いられたことを思いました。同じ会場でクリエイターを目指す同世代としのぎを削った経験は、今後の制作における動力源のひとつになると確信します。助成金を生かし、実りのある一年となるよう制作に励んで参ります。今後ともよろしくお願いいたします。