広域通信制高校のID学園高等学校はLGBTQの理解推進とサポートを行っている一般社団法人CialFrame(シャルフレーム) と連携し、性の多様性を理解し、相互理解を深めるための環境整備に取り組んでいる。6月のプライド月間では、シャルフレーム認定講師を迎えて、特別講義を実施した。
■LGBTQの取組が評価され「EESa!認定マーク」を取得
ID学園高等学校は2021年度に「EESa!プロジェクト」より「EESa!認定マーク」を取得、2022年2月には教職員への理解促進の活動が評価され、「EESa!AWARD 2021」において「学校教育部門賞」を受賞した。
■水道橋キャンパスとオンラインでLGBTQに関する理解を深める
特別講義では性の捉え方やLGBTQについて理解を深め、生徒・教職員誰もが居心地良く学び働ける環境を築くための礎となる授業を実施。生徒は水道橋キャンパスでの受講、および各地からオンラインで参加し、LGBTQに関する理解を深めた。
■生徒にとっても教職員にとっても居心地よい環境を提供
電通ダイバーシティ・ラボによる調査によると、日本の8.9%の人がLGBTQに該当するという結果が出ており、家族や友人を含めると関係がある人はそれ以上になることが伺える。こうした中、ID学園は性の捉え方についての知識不足を解消し、生徒にとっても教職員にとっても居心地よい環境を提供するため、2021年よりシャルフレームとの連携を進め、教育現場におけるLGBTQの理解浸透に取り組んでいる。
■Diversity&Inclusionについて学ぶ
今回は生徒からSDGs17項目の中で特に「『5.ジェンダー平等を実現しよう』について学びたい」という意見が多かったことを踏まえ、SDGs授業内でジェンダーをテーマに学習をすすめ、最終回にシャルフレーム認定講師による特別授業をオンラインで実施。性の捉え方やLGBTQの理解に取り組む必要性、Diversity&Inclusionについて学ぶ機会となった。