デジタル化社会の中で保護者が高校での学びに重要と考えるトップ3は「情報分析力」、「課題解決の発想力/着想力」、「デジタルリテラシー」ということが、アドビが高校3年生および大学1年生の保護者1000人を対象に実施した調査から明らかとなった。
■高校で最も身につけてほしいと思うスキルは「情報分析力」
アドビは高校生と大学生のクリエイティブ・デジタルリタラシー育成と進路に対する保護者の考え方を把握すべく調査を実施。高校で身につけるべきスキルについての回答で、最も多かったものは「情報分析力」となった。以下、「課題解決方法の発想力/着想力」、「デジタルリテラシー」と続く。
■情報を扱う基礎的な力を身につけたほうが良いと考える保護者が多く
2020年と2021年に実施した過去の調査と比較して、今回は「情報分析能力」「デジタルリテラシー」「プレゼンテーションスキル」が高い傾向にあり、情報を扱う際の基礎的な力を、高校生のうちに身につけた方がよいと考える保護者が多いことが伺える。
■半数の保護者は子供が学びたい分野を選んでほしいと考える傾向に
子供の文理選択に関する保護者の考えについての質問では、子供の性別によらず、約半数の保護者が文系・理系を問わず「子供が学びたい分野を選んでもらいたい」と考える保護者が半数を占めることが明らかとなった。
■情報が国立大学の入試の必須科目になることを半数が知らない
2022年から高校の授業で「情報Ⅰ」が必履修化になったが、そのことを「よく知っている」と回答した保護者は20%、「なんとなく聞いたことがある」と回答した人が47%と約7割の保護者が認知していた。しかし2025年の大学入学共通テストから、国立大学の受験を希望する場合「情報」が必須科目となることについては「知らなかった」という回答が48%となり、約半数の保護者が認知していないことが判明した。
■大学に期待するのは「学生のうちから社会に役立てる経験をする」こと
大学教育に期待することとして、過半数の保護者から「学んだスキルを活かして学生のうちから社会に役立てる経験をする」という回答が寄せられた。高校では情報分析や課題解決、デジタルリテラシー等のスキルを身につけ、大学では実社会における課題解決の実践を積んでほしいと考える保護者が多いことが推察される。
<調査概要>
調査方法:Webアンケート調査
調査対象者:大学進学を志している高校3年生・大学1年生の保護者
回収サンプル数:1000ss
調査日時:2022年6月30日(木)~7月4日(月)