社会構想大学院大学 先端教育研究所は、社会のあらゆる場に遍在する「実践知」を継承・教育可能な「形式知」へと変換し、体系化できる人材育成を目的とした養成プログラム「実務家教員養成課程 仙台クラス」を10月に開講する。
■高度な経験と最先端の学術知を併せ持つ実務家教員が求められる
高度に複雑化した現代社会においては、アカデミアの知見だけでは解決できない様々な問題が生じている一方、産業界も常に最先端の知見を取り入れる必要に駆られている。こうした状況において、産業界と学術界を往還し、高度な経験と最先端の学術知を併せ持ち、それらを適切な方法で教育できる実務家教員が求められている。
■実務家教員として活躍するための素養と競争力を養うプログラム
実務家教員養成課程は、専門性を問わず、自分の実務を磨き、次世代に教えたいと思うすべての人に実務家教員として活躍するための素養と競争力の双方を提供する教育プログラムとなっている。
■これまでに約400人以上が受講
実務家教員養成課程 仙台クラスは東京、名古屋、大阪、福岡に続き5拠点目となる。本養成課程は2018年に開講し、これまで全国に約400人以上の修了生が誕生している。
<実務家教員に必要な三能力を習得>
①実務能力
実務家教員としての第一歩は、これまでのキャリアを踏まえて、自身のどのような経験を伝えるか、また、どのような経験を伝えることができるか、客観的に理解することにある。本課程では、実務経験の社会的位置づけを見定める演習や、セミナー形式の事例研究など、受講者が実務家教員として活躍するための基盤となる単元を用意している。
【主な授業】実務家教員とは何か、教員調書と実績Ⅰ・Ⅱ、教員調書作成演習 など
②研究能力
自身の実務経験が既存の学問知識のなかでどのような位置づけにあるのかを理解し、教育可能な知識へと「体系化」することは、競争力ある実務家教員として持つべき必須のスキル。「実践知の体系化」のためになにが必要か、実務に関する学術論文を作成するためにはどうすればよいか、基礎から学ぶ。
【主な授業】実践と理論の融合Ⅰ・Ⅱ、論文執筆の基礎Ⅰ・Ⅱ、論文執筆演習 など
③教育指導力
実務家教員として、高等教育機関やカレント教育といった場で活躍するためには、知識を他者に伝えるための効果的な方法を身につける必要がある。本課程では、理解を最大化する教材作成法、学習意欲を高める成績評価のあり方、ゼミの運用方法、学生を惹き付ける講義法など、実践的な教育指導法について学ぶ。課程の最後には、自身の受け持つ科目に関する模擬講義を実施し、教員・受講者からのフィードバックを受ける。本課程は専門領域に関わらず、すべての受講者が実務家教員として活躍するための教育指導力を養う。
【主な授業】シラバス作成の基礎Ⅰ・Ⅱ、教材作成の基礎/演習、オンライン教授法など
<対象者>
・実務経験を活かして、大学教員(実務家教員)を目指す人
・実務経験を活かして、研修講師を目指す人
・実務家教員として教育・指導力を強化したい人
・研修講師としてカリキュラムそのものや研修効果を改善していきたい人
<認定・給付金など>
【文部科学省】
・持続的な産学共同人材育成システム構築事業
中核拠点校(実務家教員COEプロジェクト)
・職業実践育成プログラム(BP)
※課程修了後、履歴証明書が交付される
【厚生労働省】
特定一般教育訓練給付金(講座番号:1321460-1920013-6)
※一定の要件を満たした場合、課程修了後に授業料の40%が還付される
<実務家教員養成課程 仙台クラス 概要>
会場:宮城県仙台市宮城野区榴岡1-1-1
JR仙台イーストゲートビル7階(仙台駅直結、事業構想大学院大学 仙台内)
開講期間:2022年10月~2023年3月
曜日/時間:火曜日 18:45~21:45 週1日2コマ×20週(全40講、1コマ90分)
総受講時間61時間
受講料:350,000円(非課税)
定員:15人