令和4年度「学校魅力化フォーラム」6つの教育委員会の事例を発表　8/26オンライン開催

2022年7月21日

文部科学省は各市区町村における少子化や人口減少社会に対応した活力のある学校づくりの積極的な検討を支援するため、令和4年度「学校魅力化フォーラム」を8月26日(金)にオンラインで開催する。大分県玖珠町教育委員会、岡山県高梁市教育委員会、長野県栄村教育委員会、山口県美祢市教育委員会、鹿児島県鹿児島市教育委員会、秋田県北秋田市教育委員会の6つの事例が発表される。

■学校統合による魅力ある学校づくりの取組等を紹介

文部科学省は、学校統合による魅力ある学校づくりの取組や、地理的な要因等により学校統合が困難な地域等において小規模校のメリットを最大化しデメリットを最小化する取組等の情報を「学校魅力化フォーラム」で提供する。

■“極”小規模自治体の地域の拠点としての小学校の必要性とそのあり方とは

大分県玖珠町教育委員会は、町内すべての中学校を1校に統合し、くす星翔中学校が平成31年4月に開校する。統合まで20年近くの期間を要し、開校に至った経緯と人口減少の中で、“極”小規模自治体の地域の拠点としての小学校の必要性とそのあり方について説明する。

■学校適正規模化に向けてするべきこととは

岡山県高梁市教育委員会は、学校がなくなると地域も衰退するため、再編をスムーズに行うだけでなく、その前にやるべきことがあるとする。教育目標を達成するための教育施策のあり方について論議を広く巻き起こし、共有し、実践していく過程を紹介する。

■ICTやふるさと学習で新しい学校づくり

長野県栄村教育委員会は、ICTの活用を通して僻地・山間地校の弱点を強みに変え、他校と連携しながら授業改善に一石を投じた。また、3年前には総合的な学習ブックを村内小中学校教師の手により作成し、ふるさと学習も推進。少子化に伴い、全村民参加可能なワークショップも本年度から開催し、住民主体で新しい学校を創るため小中学校の教育改革を行っている途上を報告する。

■3小学校合同授業と公設塾minetoを紹介

山口県美祢市教育委員会は、学園制加配の活用により、3小1中の美東中学校区で小中一貫教育を推進。小中一貫カリキュラムの作成、3小学校の5・6年生が週1回集まる合同授業の取組などを語る。また、美祢市独自の取組として、「好奇心を引き出し、挑戦する力を育む」をコンセプトにした中学生対象の公設塾mineto（みねと）について紹介する。

■桜島における義務教育学校新設に向けた取組を紹介

鹿児島市教育委員会は、市で初めてとなる義務教育学校を、桜島にある全ての小中学校8校を統廃合し、新設することになった。危機感を持って地域がまとまり、一気に計画が進んだ経緯や、令和8年4月の開校に向けて、地域や保護者、教職員の方々と行政が一体となって、子供たちのよりよい教育のために取り組んでいる現在の状況について語られる。

■地域との話し合いから生まれた義務教育学校が開校

秋田県北秋田市教育委員会は、3年間に及ぶ地域との話し合いから生まれた義務教育学校が、令和5年4月、67人の児童生徒数で開校する様子を紹介。豊かな自然と温かい地域の人々に見守られて学ぶ子供たちは、将来の地域を支える人材として、人口減少が進む地域の活性化に寄与することが期待される。地域において学校が担う役割とは何か。統廃合方針の決定までの軌跡と、現在・未来への活動をリアルな視点で伝える。

＜開催概要＞

開催日時：2022年8月26日(金)　14:00～16:35(接続可能時間は13:45～)

開催形態：オンライン(Web会議システムZoomを活用)

対象：各都道府県、各市区町村教育委員会における小中学校の適正規模・適正配置に係る担当者、学校の教職員等教育関係者

申込締切日：2022年8月23日(火)正午まで

参加申込：以下の申込フォームから登録する

※参加登録が完了した人には登録したメールアドレス宛に後日接続方法の詳細を通知

＜スケジュール＞

開会・行政説明　14時00分～14時20分

開会のあいさつ・行政説明

事例発表1　14時20分～14時40分

「”極”小規模地域の小学校再編と中学校統合の必要性とその違い」