子供には「オンライン」と「オフライン」の両方の習い事をさせたい保護者が約8割もいることが、イー・ラーニング研究所が20代から50代の親、516人に対して実施した「子供の夏休みの習い事ならびに夏休みの学習に関する調査」から明らかになった。また、「金融教育」を習わせたいと回答するなど新しい教育に積極的な様子が伺えた。
■外出規制が緩和されてもハイブリッドな習い事を求める
「オフラインとオンラインのどちらで、子供の夏休みの習い事をさせたいか」という質問では8割が「オフラインとオンラインの両方」(399人)と回答し。この結果は昨年の調査とほとんど変化がなく、新型コロナウイルスによる外出規制が緩和されてきた今でも、ハイブリッドな習い事が求められている。
■高校での導入から「金融教育」に強い関心
また、「子どもに夏休みにさせたい習い事は」という質問では、約6割が「英語・英会話スクール」(314人)と回答。一方、約4割が「金融教育関連」(206人)と答えるなど、高校での金融教育導入の影響などにより、新たに必要とされる教育に関心が高まっていることがわかる。
■決め方は子供がやりたいと思うかが大事
「コロナ禍で子供の夏休みの習い事の決め方は変わったか」という質問では、55%が「はい」と回答。さらに、「子供の夏休みの習い事はどのように決めるか」では「子供がやりたいと思うか」(448人)が全体の約9割と最も多く、次に「将来役に立つか」(287人)が続く。
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■場所やスケジュールも重要な条件
また、約4割は「参加しやすい場所か」(199人)、「参加しやすいスケジュールか」(195人)と回答しており、コロナ禍の移動を伴わない生活の定着により、好きな時間と場所で参加できるかも重視されている。
■体験させたいことは「旅行」「海水浴・プール・川遊び」「体験型ツアー」
「今年の夏休みに体験させたいアクティビティは」という質問では「旅行」(315人)が6割以上となり、新型コロナウイルスによる規制の緩和に伴って、旅行への意欲が高まっている。その一方で、第2位の「海水浴・プール・川遊び」に続き、第3位は「体験型ツアー」(228人)となっており、子供が実際に体験することを重視していることがわかる。
■コロナ禍で将来性を重視する傾向も
また、「なぜその体験をさせたいか」の理由を聞いたところ、約7割が「多くのことを学ばせたい」(363人)と回答。昨年最も多かった「自然に触れさせたい」(332人)を上回った。このことから、コロナ禍で将来性を重視する傾向が強まり、多くの学びを得られるアクティビティへの関心が高まっていることが伺える。
■自由研究には約7割が親の関与が必要と回答
「子供の夏休みの宿題で、親の関与が必要だと思うものはどれか」という質問では「自由研究」(360人)が最も多く約7割が回答。子供自身がテーマ設定をするなど、自由度が高い宿題においては、保護者のサポートの必要性を感じていることが見て取れる。
■夏休み中に3人に1人の保護者が「非認定能力関連の学習」を求める
また、「子供に夏休みにやってほしい学習内容は何か」の質問では、約7割が「苦手克服」(360人)と回答し。次に「1学期の復習」(242人)が続くことから、夏休み中に1学期中の学習内容の定着に重点を置いていることがわかる。一方、3人に1人が「非認知能力関連の学習」(167人)と回答しており、2学期の予習や応用よりも、学校での学習以外の能力を高めることへの関心が高くなっている。
<「2022年:子どもの夏休みの習い事ならびに夏休みの学習に関する調査」概要>
調査方法:紙回答
調査地域:全国
調査期間:2022年6月3日(金)~28日(火)
調査対象:20代~50代の子供のいる親 男女 計516人
イー・ラーニング研究所調べ